いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



第101回全国高校野球選手権大会 第10日

第1試合
岡山学芸館(岡山) 0-18 作新学院(栃木)


打線は19安打18得点、守りはエース林が7回までノーヒットピッチング。投打がかみ合った作新学院が大勝。
岡山学芸館は投手陣が全く歯が立たなかったのはもうしょうがないが、打線はセンターから逆方向の意識があれば、もう少し打てたような気がする。




第2試合
東海大相模(神奈川) 4-9 中京学院大中京(岐阜)


試合開始からどちらもバタバタした試合。この両チームで悪い意味で高校生らしい試合になるとは。
東海大相模は主に守備面で、中京学院大中京は主に走塁面でミスを連発して、中盤までは接戦に。
7回表、細かい野球を捨てた中京学院大中京が打って打ってでビッグイニングを作って逆転。先に自分たちの野球を取り戻した。
東海大相模は最後まで攻撃に守備にボロボロのまま終戦。初戦で見せたような強さは全く見られなかった。




第3試合
明石商(兵庫) 3-2 宇部鴻城(山口)(延長10回)


明石商がサヨナラスクイズを決めて、延長にもつれた接戦を制した。
両チーム打ち崩せそうで打ち崩せない、点が入りそうで入らないフラストレーションが溜まる試合。両先発投手の粘りは見事だったが、どちらか打つ方に一工夫があれば一方的な試合になってもおかしくなかったように思う。

8回の三盗セーフの微妙な判定が明暗を分けてしまったので、ちょっと後味が悪い試合に。タイミングは完全にアウト。タッチできているかどうかは映像では微妙。でも、10回のボールを落としているのにアウトの誤審を訂正したのはナイスジャッジ。




第4試合
海星(長崎) 6-7 八戸学院光星(青森)


9回裏、今大会のラッキーボーイ下山のポテンヒット八戸学院光星がサヨナラ勝ち。
海星はギャンブル継投が当たって、同点にまではしたけどダメだったか。海星2番手江越は、今年これまで見た投手の中で一番コントロールの悪い荒れ球投手だった。あれは打つ方も守る方も計算出来ませんわ。

「さくら書店の藍子さん 小さな書店のささやかな革命」浅名ゆうな(富士見L文庫)

錆びれた佇まいの「佐倉書店」。偶然書店に入った康樹はそこで、しつこく珈琲を勧めてくる最高に野暮ったい女性、藍子に出会う。
佐倉書店の店長だという藍子は万引き犯も見逃してしまう程のお人よし。加えて書店は常連客しかおらず、赤字続き! 誰にでも優しく、のほほんとしている藍子を見かねて、康樹は何度も彼女を助けることに。そのうちに、康樹は狭い範囲でひっそりと生きる彼女を、ひらけた世界に連れ出したいと考えるようになって――。
小さな謎解きと、切なさがはじける青春初恋小説、全4編。


写真が趣味なオタクな主人公が小さな書店を気に入り、書店員の藍子や常連の老人たちと関係を深めていく物語。
「小さな謎解きと、切なさがはじける青春初恋小説」ね、、、まあ嘘は言ってないが。
主人公の幼馴染みの女の子がただひたすらに不憫。それしか感じなかった。
藍子(書店員)←康樹(主人公)←リカ(幼馴染み)の三角関係の話なのは間違いないのだけど、藍子は恋愛事は無頓着、康樹から藍子の矢印はおぼろげで、初めからリカから康樹の矢印だけが意志がはっきりしている。
その状態で、リカが康樹に一生懸命アピールしているのに全く気付いてもらえないというシーンが、かなりの頻度で入ってくるのに対して、藍子と康樹が会う時は大半他人がいて二人きりにはならない。しかも康樹の悩みは恋愛よりも将来とか人生の悩みがメイン。恋愛小説の括りではどう読んでもリカの初恋の物語のはずだった。
なのに結末がそれまでの流れをぶった切るような康樹と藍子の赤面エンド。なんだそれは。本当にただただリカが可哀想。
主人公の特技の写真は特に生かされないし、書店の経営も小さな謎解きもちょっと齧ってみただけのような入れ方だし、何をメインに書きたかったのかよく分からない作品だった。

「りゅうおうのおしごと!11」白鳥士郎(GA文庫)

「私を殺して……」
奨励会三段リーグで三連敗を喫し心が折れた銀子は、八一に懇願する。
「俺が連れて行ってあげますよ。絶対に死ねる場所へ」
こうして二人は将棋から逃げた。それは同時に、なぜ将棋を指すのか問い直す旅でもあり――
なぜ、八一は銀子を『姉弟子』と呼ぶようになったのか?
なぜ、銀子は女流タイトルを求めたのか?
八一と銀子の出会いと修業時代の日々、そして《浪速の白雪姫》に隠された最大の秘密が遂に明かされる告白の第11巻!
将棋の神が定めし残酷な運命は、誰に微笑むのか?


10巻の強烈な引きからの続き、もちろん銀子回。
八一と二人きりの逃避行を追いながら、銀子入門の事情や幼少期から今までの八一と銀子の物語など、これまではっきりとは明かされてこなかった、八一と銀子の過去が語られる。
シリーズ開始当初から断然銀子押しのワタクシ。今回の11巻、大変幸せです。
今のも昔のも、銀子の可愛い様子をたくさん読めたから。彼女が多くの人に愛されていることが知れたから。そしてなにより、彼女自身が最高に幸せそうだから。
前回から続く地獄の三段リーグで味わった絶望に、予想以上に救いがなかった銀子の境遇、二人の歴史の後半ではすれ違いの連鎖を見せつけられと、いくつも想像を絶する孤独と悲しみ見せつけてからの最高の瞬間だったこともあり、喜びも一入。同時に、銀子にとって八一の存在がどれだけ特別で大切な唯一無二のものかも見せつけられた。
それに今回は、ロリ成分は極めて薄めコメディも薄めで、銀子の復活と八一と銀子の物語に真剣に向き合っていたのが、大事に書かれている気がして嬉しい。まあおかげで、ご両親に挨拶を済ませたから勝ち確だぜ!とかお茶らけられないんだけどw 八一の父も母も本当にいいこと言うんだもの。特に銀子に掛けた母の言葉が心に響いた。
文句なしの神回。はー、よかった。
次回、あい発狂?
と言う冗談は置いといて、タイトル戦の話もしてたし、そろそろ八一の番かな。

天皇杯 3回戦

清水 1-0 福岡


まさかの公式戦三試合連続ウノゼロ。J2チーム相手でもやっぱりゼロは嬉しい。
ただ、シュート数が3本と2本という稀に見る塩試合だったそうで(^^;
今の福岡の様子が分からないけど、天気の所為かな?




~他の試合~
G大阪 0-2 法政大 おいガンバ、真面目にやれ。
磐田 6-0 八戸 リーグ戦の鬱憤晴らしかな
ホンダFC 2-0 徳島 流石静岡最強チーム(J1含む)

第101回全国高校野球選手権大会 第9日

第1試合
鳴門(徳島) 5-8 仙台育英(宮城)


初回に4点を先制した仙台育英が、その後も着実に加点して逃げ切り勝ち。
鳴門は1点差に詰め寄る4回の猛攻は見事だったのだが、5エラーではそれ以上の流れは来ない。あとセカンドランナーの状況判断が悪い場面が目立った。




第2試合
習志野(千葉) 5-9 鶴岡東(山形)


こう言っては失礼だけど、まさか鶴岡東が勝つとは。
鶴岡東は習志野先発山内を2回に早々に捕まえてエース飯塚を引っ張り出し、終盤その飯塚も打って突き放す理想的な展開。5番丸山の二打席連続ホームランには度肝を抜かれた。
習志野は飯塚が普段はない打順三周り目に捕まり、攻撃でも点差があって足を絡めにくい状況に追い込まれと、山内の早すぎたK.O.で、その後のゲームプランが大きく崩れた。




第3試合
関東一(東東京) 6-5 熊本工(熊本)


関東一が辛くも逃げ切り勝ち。
と言うよりは、熊本工が勝手に自滅した。失点が全てエラー絡みで、特に3回と7回はノーヒットで相手に得点をプレゼント。これでは勝てない。