いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



足りないのは思慮(今週のアニメ感想2)

本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第八章『ルッツのマイン』

先週タイトルにジャイアニズムを感じるなどと言ってしまい、大変申し訳ございませんでしたm(_ _)m
と謝りたくなるくらいにいい話だった。ルッツくん男前だなー。マインにはもったいない。誰かあの子に反省と殊勝って言葉教えてあげて。
紙が出来てインクはあるから、一応手書きなら本が作れるところまで来たわけだ。この話、活版印刷までいくの?


慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~ 第7話 この女騎士が犬っぽすぎる

新キャラ女騎士ロザリー登場。
そんなに犬っぽいか? 脳筋直情型で、すぐにオークに捕まって「くっ」って言いそうではある。
神々は声優さんが大変そうな芸達者が多すぎるw

「ときどき旅に出るカフェ」近藤史恵(双葉文庫)

平凡で、この先ドラマティックなことも起こらなさそうな毎日を過ごす瑛子が近所で見つけたのは日当たりが良い一軒家のカフェ。店主はかつての同僚・円だった。苺のスープなどメニューにあるのは、どれも初めて見るものばかり。旅先で見つけたものを再現し、出しているという。瑛子に降りかかる日常の小さな事件は世界のスイーツによって少しずつほぐれていく。読めば心も満たされる“おいしい”連作短篇集。


主人公のOL瑛子と、彼女が足しげく通うカフェ・ルーズの周りで起こる、ちょっとした問題や疑問を解決していく連作短編集。1話1話が短めで、スイーツになぞらえた謎解き付きの人間ドラマが繰り広げられる。
店長・円の人柄と彼女が営むカフェ・ルーズの雰囲気がとても良かった。
劣等感、嫉妬、マウンティング、八つ当たりと、短いながらも人の悪意がストレートに表現される、苦みの強い話が多いのが特徴。それを人間関係の問題を円の機転で解決し、ささくれ立った心は柔らかく温かい彼女の店が包み込んでくれる。
また、世界のお菓子と飲み物が次々と出てくるので、甘いもの好きの人には飯テロ小説にもなるだろう。
個人的には月替わりのカレーの方に興味があったのだけど、スイーツのように細かく味や見た目は説明はなかった。残念。
1話が短いので軽く読めて(話は軽くないのもあるけれど)、人の機微を味わいながらちょっと一服。そんな楽しい読書時間だった。

「君が今夜もごはんを食べますように」山本瑤(集英社オレンジ文庫)

家具職人をめざし、修業を積んでいた倉木相馬。良い家具を作るには人間について理解していなくてはならないと考える師匠に、家具職人以外の仕事を体験するよう言われ、女友達の営む茶房で働くことに。もともと料理が得意だった相馬は、茶房での仕事に喜びを見出し始めて…。優しすぎる男と壊れかかった女たち。心と身体に愛の滋養、じんと沁みる金沢ごはん物語…!


地元東京から離れた地・金沢で暮らす家具職人見習い兼料理人の主人公・相馬。母子家庭で育ち、家族の形が分からない彼が、自分と同様にどこかに傷がある、またはどこかが壊れてしまった人たちと触れ合いながら、家具職人として足りないものを探していく。
金沢の人の気質と方言、相馬の作る素朴な料理に温かさを感じると同時に、彼や出会う人たちの人生のままならなさに物悲しくなる。そんな話だった。
彼自身がそういう人に惹かれてしまう性分なんだろうけど、精神的に不安定な彼女にしても、出会う高齢の女性たちにしても、傍から見ているとわざわざ苦労を背負っているように思えて、遣る瀬無い気分になる。
どちらかと言えば悲しさが勝つ読後感なのは、旅立ちのラストだったからだろう。
小梅と一緒になれば彼が焦がれる「温かい食卓」が手に入りそうなのに。でも、こういうタイプの人は満たされてしまったらダメなのかもしれないな。
登場人物たちの幸せを願わずにはいられない、そんな話だった。

「お隣さんと始める節約生活。 電気代のために一緒の部屋で過ごしませんか?」くろい(富士見ファンタジア文庫)

「貧乏なわけじゃないけど、もう少し遊ぶお金がほしい」
一人暮らしの高校生の俺・間宮哲郎は、同じく遊ぶお金が欲しい隣人の高校生・山野さんと一緒に、節約生活を始めてみた。
最初は自作の弁当を比べたり、巨大なパンをシェアしたり、と色々やってみたんだけど……劇的な家計の変化はない。夏も迫り、冷房代などでさらに出費が膨らむかもしれない。二人で頭を悩ませていると、山野さんから画期的(?)な提案が――
「電気代を半分にするなら、一部屋を二人で使えば良いんだよ」
え、確かにそうかもだけど――山野さん、本気ですか?
一つ屋根の下で送る、Webで大人気のムズキュンブコメ!


お金は入り用だけどバイトは禁止、なら節約生活だ!と、高1の主人公とお隣で一つ先輩の女子が、目的が一致したお隣さん同士で協力する、半一つ屋根の下ラブコメ
これだけ一緒に居て、居心地がよければそりゃあ好きになるよね。
というわけで、早々にお互いを意識し始める二人が、下手なアプローチと行き過ぎた気遣いの所為ですれ違う様子を、ニヤニヤしながら楽しむ、じらし系ラブコメだった。
仲の深さが段々とエスカレートしていくシェアの項目に表れていくのが面白い。
・一人身だと余らせる野菜のシェア→わかる
・買い物代わりばんこ→まあわかる
・一緒にご飯を作って食べる→おや?
・エアコンシェア(タイトル)→お、おう
・洗濯物を一緒に→いやいやいやいや
最終的には、そこら辺の彼氏彼女なんて追い越して周回遅れにしてる気が(苦笑)
また、途中から彼女視点が入ってきてニヤニヤ度が上がるのも良いところ。ただ、彼女視点を入れるなら、もっと前から入れて、好きになっていく様子も読みたかった気がしないでもないが。
このまま両片想いの継続を楽しみたいような、早く両想いだと気付いて存分にイチャイチャしてほしいような、複雑な気分。
次は学校でも一緒の時間が増えて甘さ増量? 主人公姉との遭遇イベントとか楽しみ。

全国!(今週のアニメ感想1)

ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld #06 騎士たちの戦い

心意とかフラクトライトの暴走とか。
アリスちゃんは元気玉作ってた。
でも今回はそんなことよりも、梶浦サウンドに魅了される回。


ライフル・イズ・ビューティフル 第6話『ターゲット・イズ・全国大会』

銀髪ちゃんのルーティーン可愛いなw
今回もばっちりスポ根。短いながらも他校の選手までちゃんとドラマがあるのがいい。
あれ? このアニメ予想外に神アニメじゃね?


ぼくたちは勉強ができない! 第8話 ゆく[x]の流れは絶えずして…

泡が不自然です!(怒り心頭
うるか回。但し、株を上げたのは前半が真冬で、後半は文乃だったけど。うるかってそういう星の下のキャラなだろうなあ;; というか、エピソード的にヒロインレース脱落の感があるような気がする。
話の都合上なのは分かってるけど、体育で真面目に授業受けてる奴が赤点はありえないよね。