あの、はな色の本にもう一度会いたい――。 榎木むすぶは中学二年生の夏に出会ったはな色の本を忘れられずにいた。あれから同じタイトルの何冊もの本と話したけれど、あの本とはやっぱり違う。そして中学三年生の夏、むすぶは再び北陸の地を訪れることになった…
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