いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「読書家の、読書家による、読書家のための――!」

明日は朝から姪1号の幼稚園の運動会にカメラマンとして招集されております。
でも、現在雨。
明日の朝には上がってそうだけど、グラウンドはどうなんだろう? 前に行ったときに砂っぽいグラウンドだった記憶があるので水捌けは良さそうだけど。

「放課後の魔術師(5) スパイラル・メッセージ」土屋つかさ(角川スニーカー文庫)

放課後の魔術師 (5)スパイラル・メッセージ (角川スニーカー文庫)
放課後の魔術師  (5)スパイラル・メッセージ (角川スニーカー文庫 208-5)

遙の恋の他の努力が実を結び、ぬるま湯状態の二人の関係は少しずつ熱くなっていた。そんな時、遙は安芸が女生徒からラブレターをもうら現場を目撃! その衝撃に呆然とする彼女に、今度は《完結した円環(フォル・キアカル)》から《査問》の要請がつきつけられる。戸惑いと不安に心揺れる遙は、《査問》の最中に魔術を暴走させてしまう! 一方、遙を心配する安芸は《円環(キアカル)》の不穏な動きに気づく。どうやら彼らの真の狙いは学園の内部にあるらしく!?

《査問》のやり直しとジェシカシステムにまつわる話。


やっぱり遙はかわいいなぁ。(この作品の感想は毎回入りが同じな気がするw
お約束のシチュエーションで見事に右往左往してくれる遙が最高。恋する乙女の空回りっぷりはたまりませんな。
あと印象に残ったのはいつもと違う温度差。いつもは遙の方が熱くて安芸が冷めてる感じだけど、今回はどちらかというと逆。特に後半、戦闘時に安芸を信頼して割と落ち着いている遙と、遙のことで熱くなっている安芸の対比は新鮮で、二人の距離の接近が感じられて良かった。残念ながらラブ成分は控えめだけど。
それにしても安芸くん。遙の言葉をちゃんと理解して「ごめん」を「ありがとう」に変える器量はあるのに、なぜ場の空気は読めない? そこは雰囲気に流されて、もう少しというところで斎条と香音が登場と言うのが王道だろう。お約束は大事さを遙さんに教わってきなさい!w
ストーリーとしては相変わらずのゆっくり展開だけどようやく物語の核心と起源である2年前が見えてきた感じ。あとがきによると次から加速するらしいので、ラブ成分増量を含めてイギリス修学旅行編に期待大。


〜あの人に一言〜
終盤、空気だったベルの扱いに泣いた。作者の中で戦力として数えられてないんだな。