いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「何やってるんだ、こんな狭いところで。このどすけべども」

昨晩ほとんど眠れなかったのでふらふら。
まあ、たまにある。




お酒は夫婦になってから 第2話 「みかんブリーゼ」
ん〜(不平の意) ←かわいい
二話目でこれか。もう少しキャリアウーマンを印象付けてからやらないと、ただの駄目妻感でないかな?

「幼馴染の山吹さん」道草よもぎ(電撃文庫)

幼馴染の山吹さん (電撃文庫)
幼馴染の山吹さん (電撃文庫)

「ねぇ、あかりちゃん。ぼく、やくそくするよ」
それは幼い頃に幼馴染の山吹灯里と交わした約束。けれども、今ではきっと青葉喜一郎しか覚えていない約束。
それから時は流れ、二人は自然と疎遠になり気付けば高校生になっていた。
地味な喜一郎とは違い、すっかり誰もが認める美人になった灯里だったが――
『今から貴様は呪いを受ける』
突然ふりかかった“青春の呪い”によって、彼女の存在は徐々に消されていき!?
呪いを解くためには二人で数々の青春=試練をこなすこと!? 再び動き出した二人の時間。一度しかない高校生活を、少年少女が全力で駆ける青春ラブコメディ。

呪いと称してラブコメの定番シチュエーションを思いっきり楽しもうというコンセプトの作品(たぶん)
両思いなのに煮え切らない幼馴染みカップルを全力で後押ししてイチャイチャさせるその姿勢が素晴らしい。導入部の下手さとか設定の強引さとか粗はあるけれど、そんな細かいことは気にしないで読むのが吉。
それにラブコメでは不可避なエロ方面に行きそうなシーンでも、主人公の性格やヒロインの反応を上手く使って、爽やかに仕上げてあるのも好印象。おかげで雑味なく甘酸っぱい青春を堪能できる。
その主人公の青葉くん。過度の自身の無さが大きな欠点としてあるものの、好きな子の為なら躊躇なく体を張れる思い切りの良さと、適度なスケベ心が特長。これは無いと不自然で有りすぎるとエロコメになってしまうから塩梅が難しい。
ヒロインの山吹さんは、初めは自分の容姿への過度な自信が鼻につくものの、それを照れ隠しに使って青葉くんへの好意を出し始めると可愛く見え始める不思議。
不満があるとすれば、導入部では凄く恥ずかしことをさせられそうな流れだったのに、蓋を開けてみればそうでもない普通のキャッキャウフフだったところ。折角不思議な力でフォローできる設定だったのだから、二人にはもっともっと赤面させてほしかった。
あと、もっと幸せを噛みしめられるラストにしても良かった気がするけど、これは続刊に含みを持たせたんだろう。
爽やかな青春ラブコメの良作だった。続刊出してもっとイチャイチャさせて、完全無欠のハッピーエンドにしてもいいのよ?