いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「試験に出る竜退治」日昌晶(スマッシュ文庫)

試験に出る竜〈ドラゴン〉退治 (スマッシュ文庫)
試験に出る竜〈ドラゴン〉退治 (スマッシュ文庫 ひ 1-1-1)

憧れのドラゴンスレイヤーになることを夢見て名門「聖ゲオルギオス学園」に入学した少年エリック。しかし、肝心の「竜退治科」は完全に衰退しており、生徒はメグ、ヨウ、エリザベスという、ちょっとクセのある女子3人とエリックだけ。今や学園の主流となった「魔法科」からバカにされる毎日を送っていたある日、エリックはメグのスクール鎧を盗んだ疑いをかけられてしまい……。


挿絵多っ!
あとがき入れても211ページしかないのに、口絵4枚に巻頭漫画を含めて挿絵28枚+おまけ1枚もある。割合としては他社の2〜3倍くらいか。もう一冊の『おしえて!マーメイド』はどうなのか分からないが、こちらを見る限りでは「ワンコイン(500円)で買えてイラスト満載!」の謳い文句は伊達じゃない。


さて、内容は・・・
挿絵の多さに反比例するかのごとく薄い。そもそもページ数が少ないというのもあるが、それにしても薄味。
普通のおバカなコメディだったので面白くない訳ではなかったが、ファンタジー設定でありながらどこにでもありそうな学園ラブコメとの差が見出せない。
そもそもなんでファンタジー設定にしたんだろう? 4人だけの竜退治科や主人公の特殊能力などの設定がまるで活かされていないのだが(^^; これなら普通の学園ラブコメにした方が、諸々の説明や激しく浮いている最終話が要らないから笑えるネタも増えただろうに。