ソードアート・オンライン〈5〉ファントム・バレット (電撃文庫)

《SAO》事件から一年が経った。
ある日。キリトは、総務省《仮想課》の菊岡誠二郎から奇妙な依頼を受ける。
銃と鋼鉄のVRMMO《ガンゲイル・オンライン》で突如発生した怪現象《死銃》事件。漆黒の銃を持つ謎のアバターに撃たれたプレイヤーは、実際に現実世界でも《死》に至る……。その不気味な事件の捜査を断り切れなかったキリトは、《仮想世界》が《現実世界》へ物理的に影響を及ぼすことに疑いを抱きつつも、《GGO》へとログインする。
《死銃》の手懸かりを掴むべく、不慣れなゲーム内を彷徨うキリト。そんな彼に救いの手をさしのべたのは、長大なライフル《へカートII》を愛用するスナイパーの少女・シノンだった。
新エピソード突入!
今度の世界は硝煙の香り漂う世紀末的な世界・・・・・・のはずなんだけど、キリトだけはいつもとやってることが変わらないという不思議。相変わらずのフラグ立てスキルにチート級の俺ツエー、流石ですキリト大先生! それに加えて男の娘にまで実装とは!! どこまで行ってしまわれるのですか先生?
作者が「迷走する」と言ったとおり、世界観とすべき事がガラッと変わったファントム・バレット編だったけど、変わらず面白かった。
前半は世界観説明のためかゲストヒロインのシノンの視点が多く戸惑ったものの、後半はいつものキリトが読めてSAOを読んでいるという実感が。軸がぶれないというのはいいね。
ただ、アスナの出番が少なかったのが残念。折角助かったのになかなかイチャイチャできない・・・のはキリトがあっちこっちでフラグ立てまくってるからか。しょうがないねw
犯人は大体目星が付いている感じだけど、事件の顛末がシノンのリアルでのトラウマとキリトのSAOでのトラウマに、どういう影響を与えてどう決着するのか、続きも楽しみ。
でもこの展開ではアスナにはほとんど出番がなさそうだな。無念。