いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「クロノ×セクス×コンプレックス (2)」壁井ユカコ(電撃文庫)

クロノ×セクス×コンプレックス〈2〉 (電撃文庫)
クロノ×セクス×コンプレックス 2 (電撃文庫 か 10-18)

波乱の選挙を経てホーライ会に入り、もとの世界へ戻る<道(ホール)>を使用する権利を得たミムラ。しかし、なかなか戻る決心ができずにいた。
一方、男子寮ではバーニーという女嫌いの男子が時間に干渉するウサギをめぐるトラブルに見舞われていた。それに巻き込まれたミムラは本来同性であるバーニーに気安く接し、バーニーも普通の女子とは違いさっぱりした性格のミムラに憎からぬ気持ちを抱く。けれど、ミムラの正体を考えるといろいろ問題があるわけで……。ウサギが巻き起こす騒動と二人の関係の行方は果たして!?
男女入れ替わり×魔法学校×タイムリープ・ストーリー、待望の第2弾!


ミムラさんてばなんて罪作りな女の子なの(苦笑
女子が苦手なバーニー視点だと、完全に理想の女の子じゃん。残念ながらこれは可愛いと言わざるを得ない。


内容的には男性陣のキャラ紹介と次への大きな伏線張り、つなぎのような巻という印象。
それでも流石はクロックバード、ちゃんとタイムリープは完備。
初めは時間も行動もバラバラでちんぷんかんぷんだげど、それが段々一本に繋がっていく様子は、パズルのピースがピッタリはまっていくような気持ちよさ。
ただ、この学園の生徒なので特に驚かないし、差し当たって大きな問題もないから、本人にあまり緊張感がなくて間延びした印象を受けるのがちょっと残念か。
その点、凶悪なラストのおかげで次は凄く楽しみ。
終盤で怒涛のように出てきた小町問題にリー家の呪い。二つがどう絡むのか? 凹んだ状態からミムラはどう動く? 変な方向に屈折しているオリンピアは? バーニーとの関係は? などなど色々と興味が尽きない。