夏休みになり、天人の妹・奏が寮に遊びにきた。明るく礼儀正しい奏はすぐに寮の面々と打ち解け、天人は安堵するがそれも束の間。何と天人はミツカズと名乗る霊に取り憑かれ、その現世の未練を断ち切るため密かに町を案内するハメに。それでもプール、買い物と楽しい休暇を過ごす天人。だがそんな中、亜夜花は奏に「ある違和感」を感じるが……!?
妹・奏とオタクな霊が登場する夏休みな5巻。まあ、このシリーズは学校の描写がほとんどないので夏休みはあまり関係ないけどね。
前回あれだけのインパクトを残した梨玖さんはお休みですか。残念なような良かったような。でも挑発された亜夜花は頑張ってた。お迎え、図書館、プールにと出るわ出るわ、外にw その上、天人に説教まで。今までは逆の立場だったのに成長したもんだ。
で、その天人。今回は彼のダメなところが浮き彫りになる。
恋愛方面に鈍いのは笑って許せるけどこれは……朴念仁もここまでいくと罪だな。
これまでは寮の面々に人とは家族とはを説いてきた人間が、初めて「助けて」サインにも鈍いところが見えるのでやきもき感がかなり強い。しかも相手は8歳の妹・奏。小さな子が聞き分けが良過ぎると居たたまれない気分になる。
そんな感じで負へのふり幅が大きかったせいか、奏が本当の意味で笑えるようになるラストは幸福感いっぱい。でもこれ兄妹仲はさらによくなったけど、天人のダメなところ直ってないような。
あ、もう一人のゲストキャラ・霊のミツカズ氏は紳士でした。半分以上変態という名のだけどw
疑似ではない本物の家族愛の話は良かったし、亜夜花の頑張りも見えて面白かった。ただまた最後が梨玖さんで怖い。
