≪ふうせんかずら≫が5人に終わりを告げて4カ月。――その異変は、クラスメイトから起きた。唯【ゆい】の友人が太一【たいち】たち文研部を見て、怯えるような態度を取りだす。さらに時折5人は、生徒の話し声が聞こえなくなるという不思議な感覚に陥った。終わらない現象に落胆しながらも『他人から敵視される、隔絶される現象』だと推測するメンバー。しかし、時を同じくして5人の中では一時的な記憶の消失が起こり始めて……。愛と青春の五角形コメディ。最終章、開幕。
下巻を待つつもりだったけど結局読んでしまった。でも思ったほど後味は悪くなくて一安心。
但し、少々学園ドラマの粋を超えてしまった感があって戸惑った。
これまでは前提として日常(主に学校生活)があって、そこで5人(+2人)の文研部に起こる非日常で人間ドラマが展開されていたのに対し、今回は日常が壊れて家族まで巻き込んで、さらに下巻では異世界に突入しそうな勢いと、かなり毛色が違う。それでも一応、今まで文研部が経験してきたことが間接的にそれ以上のことが直接降りかかってくるので、集大成に相応しいストーリーとは言えるかも。
そんな過去最大の試練の中の文研部はというと……うわぁ、全員が太一病に罹ってやがる。
前回も太一側だった桐山や流されやすい伊織はともかく、こいつだけは達観しててブレないだろうと思ってきた青木や、それがどれだけ危険なことか太一に説いてきた稲葉までもが自己犠牲野郎になろうとしていて、危なっかしさがこれまでの数倍。
それでも途中で止まって後味の悪さを感じなかったのは、まだメンバーが引き裂かれなかったのと、最後に太一が最大限の青春を発揮してくれたからだろう。言っていることはいつものように綺麗事で青臭い。でもこのこっ恥ずかしい青春こそがココロコネクトの魅力だと再確認。
後味が悪くなかったとはいえ当然の如く次が気になる。まだ刊行予定にないのか、、、来年になりそうかな。
