陽太は光里と一緒に、コンがまだただのぬいぐるみだったころの元の持ち主捜しを名目にして遊園地に出かけることになる。ハイテンションで喜ぶ光里を見て彼女には名目を知られたくないというコンだったが、結局陽太の様子から光里には事情を察されてしまう。そんな遊園地デートの最中、思念紡績協会が追う凶悪な思念糸使いの薄野がコンを狙って陽太たちの前に現れる。天川や影時らが薄野と対峙するもその力は圧倒的で――!?思念糸が絆を結ぶ、暴走合体ラブコメ、第三弾!
大団円の最終巻。
最後の最後まで最強幼馴染みヒロイン・光里がべらぼうに可愛かった。
相変わらずデレ方が独特。でも、表現が斜め上なのにデートに誘われて嬉しいってのはちゃんと伝わってくるし、押すととこと引くとこ間違ってるのに空回ってる感じはしないし、不思議な感覚。この感性は作者ならではだ。
それに変態紳士・影虎のエロボケも量は控えめながらキレは相変わらずで、地の文の面白さも健在。
イイ話というか異能の話の方も、ラスボスが悪役らしい悪役&ピンチの連続で最終巻らしい盛り上がりで満足。
それぞれに立ち上がる時の台詞のクサさが素晴らしい。これだけ堂々と惜しげもなく恥ずかしい台詞吐かれたらやっぱりカッコいいと思ってしまうじゃない。
読んでいて純粋に楽しい話だったので終わってしまうのがもったいない様な気もするけど、二人の間に付け入る隙がないのでラブコメ的にいい落としどころかな。
地の文とキャラメイクがとても面白い作品だったので、作者の次回作に大期待。