いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「一つの大陸の物語 〈上〉 〜アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他〜」時雨沢恵一(電撃文庫)

一つの大陸の物語 (上) ~アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他~ (電撃文庫)
一つの大陸の物語<上> ~アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他~ (電撃文庫)

アリソンに見送られたトラヴァス少佐は、軍用機に乗り旅立つ。しかし機体はその後、爆発とともに墜落してしまい──。
一方、リリアの通う第四上級学校では、"謎の転校生"トレイズを巡って新聞部メンバーが校内の大調査を開始する。すると、思いがけず臨時ロッカーに関する不審な現象が明らかに。彼らは、徐々に大きな事件へと巻き込まれてしまうのだった……。
懐かしいあのキャラクターたちも勢揃いでお贈りする、胸躍るアドベンチャー・ストーリー×ドキドキハラハラワクワクドタバタ学園物語の完結編上巻!


『アリソン』シリーズの最後を締めくくるキャラ総出演の物語。
概要としては新聞部が追う小さくない事件が中心で『メグとセロン』の初めのエピソードに似た形。そこに『アリソン』や『リリトレ』のメンバーが関わってくるのだけど、、、
初めからこれかい! 大人になってからのヴィルの扱いが悪くて悲しい。王室の人たちはイチャイチャしてるのに。普通逆じゃね? まあ、相手がアリソンじゃイチャイチャにはならないだろうけど、もうちょっといい目を見せてあげても。
そこからもメインメンバー続々登場でワクワク感がうなぎ登り。
中でも好きな場面はトレイズとセロンの会話のシーン。何かと苦労してきた二人の男子が仲良く話している姿が、微笑ましいやら妙に感慨深いやらでニヤケてしまう。
後はメグが可愛すぎて辛い。真面目な娘にあんな乙女チックな姿やお茶目な面を見せられてしまったらねえ。
オールスターの醍醐味が味わえてとても面白かった。五月発売の下巻が今から楽しみ。第二十一章が「結婚式」になってるんだが、誰のだ?


表紙のセロンの顔が無表情に見えてそこはかとなく幸せそうと思っていたら、黒星先生のあとがきで笑った。