いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「飛翔 C★NOVELS大賞作家アンソロジー」(C★NOVELSファンタジア)

飛翔 - C★NOVELS大賞作家アンソロジー (C・NOVELSファンタジア)
飛翔 - C★NOVELS大賞作家アンソロジー (C・NOVELSファンタジア)

読み切りものではなく、各作家のシリーズの前日譚や後日談を集めたアンソロジー




哭く骸骨 八百万の神に問う  多崎礼
4月発売の新作の前日譚。
和風で暗めの雰囲気も良いし、時々クスリと笑えて最後はしんみりする会話は面白いしで文句なし。この短い文量で人の機微を書き分けてしまう筆力に感服です。
本編がすご〜〜く楽しみになる短編だった。




まいご×2 おやまのこ 萬屋あやかし事件簿  天堂里砂
ニートの何でも屋でオカルトあり、、、最近だとメディアワークス文庫辺りに溢れていそうな作品だなあと。
この短さではこの作品の独自性は見えなかったが、キャラ達の人の好さが好印象。




エーラン覚書 光の楽園  涼原みなと
盗人の少年を態度で諭す聖者という内容も、純ファンタジーな雰囲気も良かった。
が、オチで「?」になる。




卒業前、冬の日 真名事件調査記録  鹿屋めじろ
恐らく本編では重要な「真名」というのはよく分からなかったが、話としては女の子二人が青春している話で普通に楽しめる一編。




ランの一日奇術入門 空飛ぶ貧乏騎兵隊  黒川裕子
ごめんなさい。訳が分かりません。
キャラ説明なし+場面転換早過ぎで、本編未読者には厳しい仕様。
ランという人だけが魔法か何かを使えるのかな? 




理不尽との遭遇 蓮華君の不幸な夏休み  海原育人
不良少年の悩みの話かと思いきや、横から本編主人公が出て来てユーモア(黒め)8:ハートフル2な話に。
これは、というかこのキャラは面白い。やっぱりハードボイルドになっちゃうのね、海原作品。
確か1巻が出た時にあらすじで止めたんだけど、これは本編も読んでみようかな。