いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「覇剣の皇姫アルティーナ V」むらさきゆきや(ファミ通文庫)

覇剣の皇姫アルティーナV (ファミ通文庫)
覇剣の皇姫アルティーナV (ファミ通文庫)

参謀オズワルド率いるハイブリタニア軍が、ベルガリア本土への侵攻を開始した。劣勢の帝国軍の援護に向かいたいアルティーナ達だったが、時同じくしてヴァーデン大公国が要塞へ襲撃を仕掛けてくる。レジスが一夜にして撃退する策を提案するも、アルティーナは宝剣を折られ、味方に負傷者が出てしまった。彼らは帝国を護ることができるのか!? そして、明かされるレジスの過去とは――。覇剣の皇姫と、読書狂の青年が織り成す覇道戦記ファンタジー第5弾!


レジス「せっかく本が読めるってのに、寝てたら時間がもったいないじゃないか」
激しく同意。自分の場合は本だけとは限らないけど。でもこの主人公への親近感がこのシリーズの魅力だ……と感じるのは一部の奇特な人なんだろうなあw


さて、その本バカモテモテ軍師様、今回初めて……フラグが立ちませんでした!(番外編の4巻除く)快挙だ!w 新キャラがレジスの実姉だったので、立ちようがなかったとも言うが。
しかし、本バカの姉とは思えないまともな人だったなあ。口絵で登場を知った時は、極度のブラコンでアルティーナの敵が増える展開まで予想したんだが。あの姫さまそっち方面は弱いから、これ以上ヒロイン候補が増えるとますます影が薄く、なんて心配は杞憂に終わったか。姉よりもその旦那の方が重要人物になりそう。
姫さまと言えばハイブリタニアの変態お姫さまも再登場。相変わらず良いキャラしてる。でも戦場に居ると邪魔だな。姫がオズワルドの足を引っ張っての決着とかは勘弁してほしいんだが。
……と、メインの「戦記」と違うことばかり書いているのは、今回は前哨戦、前編だったから。一応一矢報いる活躍はあるが、自国の劣勢と相手参謀や武器の確認程度の内容で本番は次。
このベルガリアが大きく劣勢の状態からレジスはどんな策で覆すのか、覆した結果どこに着地するのか(=国取りの話がどこまで進むのか)決着となる5巻が楽しみ。