いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「GJ部ロスタイム」新木伸(ガガガ文庫)

GJ部ロスタイム (ガガガ文庫)
GJ部ロスタイム (ガガガ文庫)

いつもの放課後……じゃなくていつものファミレス? GJ部の部長になった京夜は、真央たちと週一で会っていたり、部員獲得のために、GJ部伝統の新入生捕獲作戦を実行してみたりと大忙し。そうして、ついに捕獲した新入部員は、なんと……!? 「GJ部」と「GJ部中等部」のその後が、みんなのリクエストに応えてついに解禁! オレマンだったり、失敗して落ち込んてみたり……。真央たち卒業後のGJ部の日常は、やっぱり今までと変わらない、ゆるふわな日々でした。永遠の日常四コマ小説、今までの感謝をこめてお届けします☆


終わりって言ったのに次出るの早っ!
でも今度こそ正真正銘の終わり、高等部も中等部もひっくるめてその後が語られる文字通り「ロスタイム」な最終巻。
でだ、誰だお前w
キョロが常時オレマンになってて違和感がハンパない……って、あー。思い描く部長像のために無理してるのか。そんなキョロの頑張りや、思いがけない真央のデレ、ついに出たあの子の決意に最後のGJ部部長のなんたかるかが分かる感動の物語……もあったような気がするが、基本はいつも通りのまったりほのぼの。
レギュラーメンバー総出演だから今回目立ったキャラについて語ろう。
卒業組ではやっぱり紫音さん!と言いたいところだったのだけど、最後なのに出番が少ない。無念。部長でもない「まおちゃん」でもない素の自分を見せた真央に軍配。
高等部ではキョロk……恵ちゃんだよなあ。上級生たちがいなくなって完全に正妻のポディションに落ち着いているんだもの。あの姿を見たら真央は怒り、紫音は凹むね。
中等部ではジンジン。どう考えても小手指さんとお似合いなのに、高嶺の花を追いかけてしまうのは男の子の性か。
4ページ一話の気軽さと、肩肘張らないまったり感、そしてキャラクターの魅力で読ませてくれたシリーズでした。四年間ありがとうございました。