おいしいサンドイッチの作り方 スタンバイタイム (ファミ通文庫)

「特別な自分になってみない?」
モブから脱却すべく高二デビューを目指す草加雄馬。始業式の日に一緒に帰ろうと誘ってくれた剣道部のエース吾妻剛毅、そしてもう一人下校に加わった文坂記子と過ごした時間をもう一度、と願いつつも彼は自分に自信が持てない。そんな時、あの日三人で飲んだ、衝撃的においしいコーヒーを淹れた美人店長、天宮甘美が雄馬にビシっと問いかけてきて――!?
恋も友情もリアルにおいしくはさみ込む、本格的サンドイッチラブコメ!
タイトルに惹かれて読んだのだけど、主人公の料理スキルがハイスペックという訳でもなければ、料理よりはカフェの空気を大事にしたいようで、サンドイッチ単体で美味しそうな描写もなかった。残念。
まあ、それはいいとして、
本作は高二デビューに失敗した?主人公がカフェでバイトを始めるラブコメ。
自分のことを普通だモブだと嘆いている主人公はあまり普通じゃないが、ラブコメとしては極めて普通。
キャラクターとその関係性、話の流れのどこをとっても変わり種なしという意味で普通。テンションは若干高め、ご都合主義は若干多めで、どちらもラブコメとしてごく普通。普通に良い出来と言う意味でも普通。よってあまり書くことが無い。まあ、表紙の人がヒロインではなく完全なサポートキャラなのはちょっと変わり種か。
唯一インパクトがあったのはヒロインが所属する書道部のシーン。
そこには女の子たちが少年漫画ネタの必殺技で対決しているカオスな光景が。この書道部をメインにした方が面白そうなんだけど。ラブコメではなくバカコメになるけれども。
普通にそこそこ面白かった。ラブコメが読みたい気分の時に最適な奇をてらわない作品という感じ。