いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ブチ切れ勇者の世界征服2」はむばね(ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)

ブチ切れ勇者の世界征服 2 (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)
ブチ切れ勇者の世界征服 2 (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)

幼女魔王モアを傀儡として擁立しセント王国を手に入れた優武が次に狙うのはレハット王国。レハット王国を目指す優武とモアが立ち寄ったのはモアの育ての親であるココだった。
世界を救うより自分の学業を優先させる勇者と高い理想を持ちながら全く実力の伴わない魔王が織りなす、脱力系バトルファンジー


軽快な会話劇が作者の真骨頂ではあるが……このシリーズはホントにボケとツッコミのバカ話しかしてないな!
おかげで普通のラノベよりもさらにすいすい読める。このテンポが良さはクセになる。
それでいてストーリーはなんとなく進んでいるという不思議。勇者の軌道修正力がハンパない。まあ脱線させるのも主に本人だけどw
さて、そのなんとなく進んでいたストーリーは、
1巻は無敵の勇者・優武の人物紹介の面が濃かったが、2巻になったら幼女魔王・モアの育成の色が濃くなった。
何事もまずはモアに試させる、考えさせるように巧み?に誘導する優武の育成力が光る。こんなところまでハイスペックなのね。モアの健気さと、言葉とは裏腹に優しい優武に触れて、なんとも温かな気分になる。
優武本人はと言うと、元の世界に帰りたい理由は出てきたが、帰る方法には相変わらず触れられず。今回裏で動いていたかつての仲間の賢者がその辺りにも絡んできそうだと睨んでいるのだが……と、色々考えるのが馬鹿らしくなるほど、またボケとツッコミの応酬に終始するんだろうなあw