これは本当に「あまんちゅ」か？ 本当に天野こずえ作品か？
いや、天野ワールドはこれでもかと展開されていたのだけど、あまりに意外な作りだったものだから。
まず、ファンタジー色が濃かった。
夢の（猫の）世界に入り込む話はARIAの時から時々あるけど、こうやって何話も続くのは珍しい。そもそも基本的に毎回一話完結なので、話がまたがっていること自体が珍しい。
それに、てこもぴかりも脇役だった。
一話だけあるダイビングの話ではメインだけど、この間の主役は真斗先生と双子姉。
そして、めっちゃLOVEが濃かった！
ARIA（AQUA）からの読者なのでそれ以前は分からないが、こんなに恋愛事を全面に押し出した一冊は初めて。
真斗ちゃんが可愛すぎて赤面する。きりっとした顔で「おパンツ様」発言するおっさんピーターパンとお幸せに。
ところで、結末を迎える前から全てを悟っている風の弟くんは何者なんだ？
