いつも月夜に本と酒

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「ロクでなし魔術講師と禁忌教典8」羊太郎(富士見ファンタジア文庫)

ロクでなし魔術講師と禁忌教典8 (ファンタジア文庫)
ロクでなし魔術講師と禁忌教典8 (ファンタジア文庫)

成績不振による退学を回避するため、聖リリィ魔術女学院に短期留学することになったリィエル。システィーナとルミアも同行し、さらには男子禁制の楽園でお嬢様を手玉に取ろうと、グレンも女に変身し、臨時講師として赴任することに!?
……しかし、そこで見たのは、お嬢様グループ同士の抗争で!?
「あっれー?? ボクが想像してたのと全ッ然ちっがーう!!」
女学院という名の鳥籠。先の見えた人生にくすぶる彼女たちは破天荒なロクでなしの姿に触れて――
「断言してやる。俺ならお前達を『魔術師』にしてやれる」
グレンの講義が、箱庭の少女達の運命の鎖を引きちぎる!

色々あって女子校に短期留学する8巻。
作者が箸休めというように、これまで話の中心だった天の智慧研究会は出てこず、リィエルが純粋にお勉強してお友達を作る話……だったはずが、グレンが女子校で舐めた生徒たちに喝を入れるという1巻と似たようなことが行われた結果、その効果が劇的過ぎたせいで、この巻通して「凄く姦しかった」以外の感想がないという(^^;
まあ、そんなことよりルミアの扱いですよ。ワタクシ大変ご立腹です。
なんだこの居ても居なくても変わらない酷い描写は。まるでシスティーナのおまけのモブみたい。グレンが他の女子に迫られたいたらルミアのキャラなら、ヤキモチ妬きのシスティーナを宥めるか、表面上はにこやかに烈火のごとく怒るかのどちらかだろう。こんなシスティーナのついでみたいに普通に嫉妬するのはキャラじゃない。可愛くない。ふざけんな。
今回楽しめたのはチョロさに歯止めがきかないセリカくらい。この先、事が大きくなればなるほど活躍してもらわなければならないジョーカー的存在なのに、こんなんで大丈夫か?
リィエルが成長するためには必要な回だったのは理解できるが、ルミア派としては大いに不満の残る回だった。。