いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「はたらく魔王さま!SP2 和ヶ原聡司(電撃文庫)

はたらく魔王さま!SP2 (電撃文庫)
はたらく魔王さま!SP2 (電撃文庫)

『魔王さま!』のメインキャラクター6人がそれぞれ主役となって登場! 普段はまったく化粧をしない鈴乃がデパートの化粧品売り場に行き、魔王に忠誠を捧げる芦屋は日本にやってきてからの並々ならぬ努力を公開。さらに漆原はみんなの苦手な黒い悪魔と死闘を繰り広げ、唐揚げの差し入れ率が高めの千穂には女子高生らしい悩みが発生。恵美は職場の後輩・真紀とジムで派手に運動しまくり、髪が伸びてきた魔王はてるてる坊主姿になって芦屋の鋏で散髪に挑む。
文庫2巻と3巻の間の、ちょっと3巻寄りの時期の日常を描いた、庶民派スペシャル特別編!


鈴乃が来て間もない頃の魔王と愉快な仲間たちの日常。SP1はちーちゃんの実家に行く非日常だったのに対して、今回は正真正銘の日常編。
主要メンバーそれぞれの視点で描かれているので、感想もそれぞれで。


●鈴乃編
初めてのお化粧にうきうきした様子を隠せない鈴乃さんがめっちゃかわいい。
女性のガチの化粧は男性には未知の世界よね。これを調べて文章に起こした作者に尊敬の念。真奥の「ラー油五千円」でめっちゃ笑った。確かにそういう色のやつはラー油にしか見えないわ。


●芦屋編
芦屋の日本語と日本文化への造詣の深さはこんな地道な努力から来てたのか! 
前から思っているのだが、パソコンがあってネットにも繋がってるなら、漆原に何らかの仕事をさせることは可能では? 危なっかしいしサボりそうな漆原に家事をやらせるよりはマシのような。


●漆原編
はたらく魔王さま!史上最強最悪の敵が登場!って、ペリプラータ・フリッジノーサって言いたいだけだろw
Gに対するそれぞれの反応を描く話。動きが生理的にダメってのはよく分かる。黒くて羽があって……あ、類友か。


●千穂編
お母様厳しいwww
現代日本に居るなら優秀な殺虫剤がいくつもあるからそんなに気にしなくても。G苦手が発端でも自分を律するちーちゃんの意識の高さに驚くやら呆れるやら。主人公たちより主人公らしい。


●恵美編
勇者さま、年上の後輩に懐かれる。苦労は他人の何倍もしてるし大人の汚い面も見ちゃってるから、上辺だけじゃないイイコト言えちゃうんだよね。これは長所なのか悲しむ点なのか。
聖法気がないと身体能力は地球の人間と大差ないという設定だったのか。初めて知ったような。


●真奥編
視点が真奥なだけで、すごいよ!芦屋さん編。これは有能なのか、節約への執念なのかはびみょーなところだがw
今回、マグドのシーンが少なく真奥の影が極めて薄い。主人公とは?(苦笑)