いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「はたらく魔王さま!19」和ヶ原聡司(電撃文庫)

はたらく魔王さま!19 (電撃文庫)
はたらく魔王さま!19 (電撃文庫)

マグロナルドを辞めて受験に専念する千穂のもとに、鈴乃から一本の電話が。教会トップの、六人の大神官の一人に出世してしまい、このままでは魔王軍率いる芦屋と激突することに。重圧と先々への不安で意気消沈の鈴乃を、千穂と恵美はうどん屋で慰めるのだが……。
そんな中、異世界の危機に何も関与できない魔王は、このままでいいのかと自問自答していた。新たに同居するリヴィクォッコとバイトに励んでいると、アシエスに謎の体調不良が!? 対応に追われる中、鈴乃と千穂は魔王に対する想いを再認識し、恋愛模様にまさかの異変が発生!?異世界の危機を前に、庶民派ラブコメ勃発!

日本の女子高生、異世界の女性聖職者、異世界の魔王が自分の立ち位置に悩み、女性だけが答えを出すシリーズ19巻。
……と、概要を書くだけでも情けない。
でも我らがボスちーちゃん、いや千穂さんが言いたいことを言ってくれたのでスッキリした。


「真奥さんのへたれ」


この巻の感想、この一言だけでいいじゃないかな?w
まったく長々うじうじと。自分がやるべきことに対して魔王が答えを出す時は、このシリーズが完結に向かう時だろうから、その点に関してはしょうがないと思えても、その他のことは……ねえ。男相手、または女性でも何とも思われてないと、良い上司、良い年長者になれるのに、慕われると何故こうもヘタレるのか。
それに比べて、吹っ切れて決心がついた後の千穂の糞度胸たるや。勇者も魔王も押し退けて主人公になっちゃったよ、この女子高生。
ちなみに悩んでいたもう一人、聖職者=鈴乃はラブコメのヒロインをやっておられました。この人本当に“普通に”可愛いな。
そんなわけで、千穂の行動の大胆さに度肝を抜かれたところで次回へ。
全員乗っけて飛び立つつもりか?