いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「七つの魔剣が支配する II」宇野朴人(電撃文庫)

学園内の事件を解決し、一目置かれる存在となったナナオとオリバー。しかしそれは、魔法使いとしての研鑽に励む同級生たちの、矜持と野心に火を点けた。誰が一年生でいちばん強いのか? その問いに結論を出すために、お互いのメダルを奪い合う、バトルロイヤルの開催が告げられる。ナナオやオリバーを倒すべく、次々と名乗りを上げる強者たち、そしてこの機に乗じる存在が動き出し――。一方、その盛り上がりをよそに、ある大きな変化がピートを襲う。彼の体に隠された秘密が明かされ、それは大きな可能性を少年にもたらすのだが――。運命の魔剣を巡る、至高の魔法×剣術バトルファンジー第2巻!


一年生最強を決める校内バトルロイヤルが勃発。
……のはずが、強くて目立つ彼らは敬遠されたのか戦闘は少なめ。通常授業を受けつつピートに起きた異変を追う、キャラの掘り下げをしながら“日常”を見せる回だったかと。前回のあの引きでも、あくまで学園生活をメインにやるのね。
面白い。普通に面白くて読みやすいので、するっと入ってくる感じであっという間に終わった。
1巻の時点で設定盛り盛りでワクワクする要素の多い話だったのに、2巻になってもTS、秘密基地、誓い、変身とワクワク要素を畳みかけてくる。もちろん一人一人の背景とドラマを丁寧に見せつつ、盛り上げるところはしっかり盛り上げてくれるからこそ面白いのだけど。
但し前作があれなので、迷宮内の秘密基地とか、6人の集まりに名前がついて結束が固まったこととか、誰かの死亡フラグにしか思えなかったりするのだけれど。今回も衝撃のラストだったし。流石にこんなに早く、主要キャラを切り捨てないですよね?
前回がカティとナナオ、今回がピートとシェラなので、次はガイの当番回かな。