いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「俺、ツインテールになります。 (17)」水沢夢(ガガガ文庫)

トゥアールが奇跡の復活を果たして誕生した戦士・テイルホワイトの活躍で、最凶の敵・エンジェルギルディはついに完全消滅した。久方ぶりの穏やかな日々を満喫するツインテイルズの面々。そしてやってきたバレンタインデーをチャンスとばかりに、愛香たちは大暴走。そしてそれぞれが、あらためて総二への思いを募らせていく……。一方、アルティメギルには、神の力を持つ最強最後のエレメリアンたちが合流。首領の名の下に世界への侵攻を開始する。決戦の時は近い――今こそ結集せよ、ツインテイルズ! ツインテール最終章へ!


チョコと裸が飛び交うバレンタイン編。まあ、裸は日常茶飯事か。
前回、トゥアール復活という大きな節目を迎えたこともあり、今回は日常シーン多めのまったり回で、戦闘の熱さよりも日常の狂気の方が濃い。……そうだった、イカレた行動にイカレた会話(の単語)がこのシリーズの日常だった。最近は変身してなくてもシリアスで影を潜めていたから、久しぶりの感覚だ。
人を飲み込むチョコクリーチャーに裸チョコ三連発とか、流石としか言いようがないぶっ飛び方。普通ならバレンタインがトラウマになるこれを受け止められる総二の器のデカさよ。今回いくつもハーレムエンドフラグを立てているように見受けられたのは、そういうことなんだろうな。
そんなハチャメチャなことしておいて、急にしおらしくなって可愛くなるのがツインテールヒロインクオリティ。今回は挿絵込みでトゥアールに軍配かな。
一応、最終決戦に向けての準備もあり。ツインテイルズとしては尊回、エレメリアンとしてはゼウスギルディのお披露目回だったかと。それにしても、残るは四天王とラスボスか。思えば遠くに来たもんだ。
おそらく最後の日常回を堪能した。さあ、最終決戦だ!