いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「弱キャラ友崎くん Lv.8」屋久ユウキ(ガガガ文庫)

文化祭が終わり、冬休みが明けて。人生攻略に大きな区切りをつけた俺の目の前に、新たな難題が立ちふさがっていた。――進路調査票。将来なにをして、どう生きるのか。そんな、ある意味「人生を決める」問題が、明確な期限をもって迫ってくる。もちろん日南の課題も継続中だ。日南と同じくらいのリア充になるため、新学期も俺は課題をこなしつつ、自分の本当にやりたいことを追求していく。アタファミのオフ会、たまちゃん宅への訪問、そして菊池さんとの新しい関係……。新しい日々は、新しい出会いを連れてきて――? 大人気人生攻略ラブコメ、新章開幕の第8弾!


面白かった・・・・・・第一章だけは。
お付き合い初心者の初々しい甘酸っぱい空気と、菊池さんの控えめな性格からくる可愛らしさが十分に味わえたので。
第二章からは・・・・・・まあ、うん。
初めての彼女に浮かれるのも、ここ最近成功続きで調子に乗ってしまうのも分かる。ここで一度失敗するのは、友崎の成長に必要なステップなのも理解できる。それと、シリーズ全体の展開から考えて、付き合い始めるタイミングがどう考えても悪いので、二人の付き合いが上手くいかないだろうことも、ある程度は予想していた。
なので、きな臭くあからさまに悪手を選んでいく展開に驚きや失望はなかったのだけど、読んでいて楽しいかどうかは別問題。そりゃあ、ストレス溜まるよ、菊池さん押しだもの。天使菊池にあんな顔、あんな振る舞いをさせた友崎は死すべしと思ってる。
これが、この巻でなんらかの決着を迎えれば、感想は全然違うものになっていたのだろうけど、問題を起こすだけ起こして「つづく」なものだから、読後感は最悪。
次回の逆転劇を期待して、ただ待つのみ。