いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「異世界のんびり農家05」内藤騎之介(KADOKAWA/enterbrain)

大樹の村の上空に突然現れた空飛ぶ城、”太陽城”
コウモリの羽を背につけた男が村を占拠したと宣戦布告を始めた……
火楽(ヒラク)はいつも通りに『万能農具』で攻撃、トラブルを収める。
しかし、本当のトラブルはここからだった!?
この”太陽城”を制圧するため、大樹の村の精鋭を集めて総攻撃を開始!!
シリーズ累計50万部突破のスローライフ・農業ファンタジー 第5弾!


村長(表紙に)復活! でもちっさ!!

空飛ぶ城・太陽城の侵攻に港町・シャシャートへの出店、大きな出来事が二つも起こる激動(当シリーズ比)の第5巻。
まあ、太陽城侵攻は一瞬で終わるのだが。
空飛ぶ城というロマンの塊を手に入れたことよりも、そこで生っていたダンジョンイモを手に入れた事の方が大きかったり、後々のことを考えるとフォーグマ一家の加入が一番の出来事だったりするのが、この村長と“大樹の村”らしい。
シャシャートへの出店の方は、村長が“できる男”を発揮するところが良かった。普段から昼も夜も精力的に働いている人だけど、時々長らしい統率力を見せてくるのがにくい。ところで精力的と言えば、夢魔が引くほどの夜の営みってどんななんですかね? 気になります!
あと印象に残ったのは、今年の祭りの騎馬戦。シンプルに楽しかった。絵が想像しやすいのもいい。正直、武闘会以外の祭りは微妙なのが多いのでこれが目立ったというのはある。
5巻はちょっと慌ただしかった。もっとのんびりがいいな。