いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「社畜男はB人お姉さんに助けられて――2」櫻井春輝(モンスター文庫)

ブラック企業に勤める柳大樹は、倒れたところをホワイト企業の社長である玲華に助けられ、彼女の自宅で介抱された。玲華のあんまりな食生活に見かねた大樹が、助けてくれたお礼も兼ねて振る舞った手料理は、がっつりと玲華の胃袋と心を掴むことになる。以降、しばしば玲華の家で週末などに楽しい時間を過ごすことになった大樹達は次第に仲を深めていって……。おうちデート!? 一緒に露天風呂!? 初めてのお泊まり!? 玲華の様々な魅力に大樹は陥落寸前まで追い込まれる! 料理が得意な社畜青年と、仕事はできるが私生活ポンコツな美人お姉さんが織りなす、ニヤニヤ必至の社会人ラブコメディ、第2弾!


ブラック企業社畜主人公とホワイト企業の敏腕女社長のラブコメ第二弾。
2巻も悶絶ものの飯テロ小説であった。
大樹が作るもの、というか玲華が頼むものはオーソドックスなものばかりなので、味と見た目の想像がしやすいのがいけない。そこに大樹の一工夫二工夫と、それはもう美味しそうに食べる玲華のリアクションが加わって破壊力増し増し。絶対に夜読んではいけない一冊になってる。おまけに普段料理をする身としては、丁寧な料理描写によって作りたい欲も駆り立てられるので二重に辛い。腹が……減った……
本題の二人の恋は順調そのもので、甘さが大幅アップ。
よくいるヘタレ主人公とは一線を画す強者大樹が、ポンコツヒロインを適度に揶揄い適度にリードしていくことで、ヒロイン玲華の可愛らしさが引き出されている。
また、もう一人玲華の魅力を引き出すのが彼女の秘書・麻里。玲華のポンコツ具合を知る後輩である麻里が、玲華を弄り倒すことでポンコツ度が増していく。というか、この人ホントに敏腕社長なのかね?w
早くからかい上手な二人、大樹と麻里のタッグを組むところが読みたい。玲華には気の毒だけど。
2巻も二つの意味で美味しかった。続きが楽しみ。


あの見辛いLINEのやり取りそのままなのね(^^;
なぜ絵を入れられるのに手を抜くのか、これがわからない(まあお金の問題なんだろうけど)