いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



今年のお気に入り

今年の読んだ本は




193冊(漫画雑誌等除く)でした。





その中からお気に入りのものをいくつか上げてみました。
今年も例年通り曖昧なジャンル別でお送りします。
(シリーズものの画像は今年出版されたもののみ)



↓長いので収納↓



個人的今年No.1

「探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる」玩具堂MF文庫J
 


探偵の息子の戸村に持ち込まれる依頼を、両隣の席の双子の山田姉妹と共に探る日常ミステリ。
ロジックがしっかりしていてミステリとして面白く、それぞれにどこかちょっとズレた感性の三人の会話が面白く、その合間に見える少しほろ苦い人の機微が良いアクセントに。
ブコメ、ミステリ、青春……いろいろな要素テンコ盛りで今年一押しのシリーズ。





イチャラブ

「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」佐伯さん(GA文庫
 


甘々お隣さんラブコメ
こと甘さにおいては他の追随を許さない、どうしても顔がにやけてしまって外で読むのは危険な作品。
完璧超人のようで、実は寂しがりやの美少女が全身で「あなたが好きです」と表現している様子をご堪能下さい。





〇青春

「継母の連れ子が元カノだった」紙城境介(角川スニーカー文庫
 


4巻が神回だった。
恋に恋する女の子から相手を知り向き合う一対一の恋愛へ。自信の恋心に真剣に悩む少女の姿に青春を堪能できる。 
まあ、5巻でまたヘタレるのだが。4巻の決意を思い出して、結女さん!





〇ロマンス

「吸血鬼に天国はない」周藤蓮(電撃文庫
 


ハードボイルドな生き方、困っている女性の助けるヒーロー、銀髪美少女とのロマンス。男のロマンが詰まった愛を語るファンタジー
最近はヒロイン ルーミーの感情が豊かになってきて、それを眺めているだけでも心が浮き立つ。





〇主人公無双?

「天才王子の赤字国家再生術 ~そうだ、売国しよう~」鳥羽徹GA文庫
  


弱小極貧国家の王子が大国相手に大立ち回り。国家運営ファンタジーコメディ。
最近はすっかり警戒されてしまっているウェイン王子だが、それでもそれを上回るあくどい奇策を繰り出してくる。何をやらかし、どう出し抜いてくるのか。毎回楽しみでしょうがない。
あと、ニニムさんかわいい。





〇スポーツ

「レッドスワンの死闘 赤羽高校サッカー部」
「レッドスワンの混沌 赤羽高校サッカー部」綾崎隼メディアワークス文庫
 


凋落した元名門校の復活を描いた青春サッカー小説。打ち切りから不死鳥の如く復活。
魅力はいくつもあるが、一押しはサッカーの描写の緻密さ。自分もピッチにいるような臨場感と緊張感を味わえる。
頼む、もう一度復活してくれ。せめて彼らの卒業まで見守らせてくれ。





〇あの名作をもう一度

「四畳半タイムマシンブルース」森見登美彦角川書店


四畳半神話大系』にまた会える、原作ファンはもちろんアニメファンも多分嬉しい一冊。
サマータイムマシン・ブルース』とのコラボ作品なのだけど、『サマータイムマシン・ブルース』を知らない自分には正統な『四畳半神話大系』の続編として読めた。『サマータイムマシン・ブルース』を知る人ならさらに楽しめる……かもしれない。
相変わらず明石さんがべらぼうに可愛い。





〇完結

サバゲにGO!2 インドア戦と雨の日の屋外戦」アサウラ(LINE文庫エッジ)


実体験に基づく丁寧な説明で初心者に嬉しいサバゲ入門ラノベ
夜読むと殺意すら湧く強力な飯テロと、童貞臭さを嫌味のない笑いに変えるアサウラ先生らしさはもちろん健在。
そして、この作品の終わりと共にLINE文庫エッジも短いレーベル生に幕を下したのだった。見切り早過ぎんよー。





妹さえいればいい。14」平坂読ガガガ文庫


ラノベ作家たちの青春群像劇、完結。
いっぱい笑わせてくれて、呆れさせてくれて、感動させてくれてありがとう。
最後まで本当に楽しそうで羨ましかった。





俺、ツインテールになります。水沢夢ガガガ文庫
 


日本語がおかしい激熱ヒーローライトノベルがついに完結。
特撮ヒーローもののお約束を熱く激しく書き切る正統派なストーリーに何度心が震えたことか。ヒーローたちの髪型も武器も敵のエネルギー源もツインテールだったけど。
ツインテールはこれからも――無限だ。







以上!
半分くらい去年と同じになってしまったが細かいことは気にしない!



来年も傑作・良作に出会えることを祈りつつ、皆さま良いお年を!