いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「今日は心のおそうじ日和2 心を見せない小説家と自分がわからない私」成田名璃子(メディアワークス文庫)

大作家の住み込み家政婦となった私。それは思いもしない安らかな日々を与えてくれた。けれどその生活は突然終わりを告げる。若い女性が弟子入り志願してきたのだ。
彼女はたちまち先生の心を掴んでしまう。居場所を失ったかのように感じる私には、見合い話が持ち込まれ……。
すれ違う想い。誰にとって何が幸せか。こんがらがる、それぞれの想いの結末は?
心が淀んだときは家事をしよう──それは自分を変える魔法の時間。なにげない毎日が奇跡になる物語、再び。


大作家の住み込み家政婦なって一年。ようやく訪れた平穏な日々に、先生への押し掛け弟子(女性)、お見合い、娘の学校での問題と、平穏を破る問題が一気に押し寄せる第2巻。

こんな理由かよ!(憤怒)
お掃除の豆知識や収納の考え方など家事の部分では面白いところもあったけど、押し掛け弟子の女性があまりにもクソなので怒りが爆発した。



以下、行き場のない怒りをぶつけただけのひどい感想なので読まなくていいです。






登場当初から理由を匂わせることもなく、ただただ涼子に対してあからさまな嫌がらせを繰り返しているだけという、他の問題と比べて明らかに異質で不愉快な存在だった自称作家志望の片瀬結菜。
こいつの所為で、主人公の涼子は常にイライラし作中の雰囲気がずっと悪く、娘の美空も抱えた問題を母に話せず、先生は何かを知っているのに思わせぶりな態度で、ひたすらフラストレーションが溜まっていく展開。本来なら娘の幸せよりも自分たちの体裁や世間体の為に見合いの話を持ってきた、自分勝手な両親に覚えるはずの怒りも忘れてしまうくらい。お見合い相手はいい人そうだったのに、中途半端の宙ぶらりんになってしまって可哀想。
ここまでやるならさぞかし大層な理由があるかと思ったら、、、勘違いの逆恨みときたもんだ。
その動機と短慮さがあまりにも自分勝手で子供じみていて怒りが倍増。さらに復讐相手ではない家政婦に延々と嫌がらせしていた事実にさらに倍増。しかも社会人と知ってさらに倍。10代ならまだ許せるが大人でこの行動はありえない。人様に迷惑をかけるだけでなく、実の姉をも貶める行為で一から十まで救いがない。どれだけ性格がねじ曲がってるんだこのクソ女。人情を売りにする作品で、最初から最後まで不愉快で同情の余地も全くない登場人物が出て来るのは珍しい。
しかも、こいつが断罪されずに救われてしまうものだから、怒りとイライラが解消される要素がない。
で、そのストレスを持て余した結果、こんな感想になってしまいましたとさ。大変申し訳ない。
まあ、世の中こういう自分勝手な奴ばかりだけどさ。「心のおそうじ」をする物語に出さなくても、とは思う。