いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件4」佐伯さん(GA文庫)

『私にとって……彼は一番大切な人ですよ』
真昼が落とした爆弾発言に騒然とする教室で、彼女の想いを計りかねる周は、真昼の隣に立つに相応しい人間になることを決意する。
容姿端麗、頭脳明晰、非の打ち所のない真昼。信頼を寄せてくれる彼女に追いつくべく、身体を鍛え、勉学に励む周。
そんな周の思惑を知ってか知らずか、真昼の方も関係性を変えようと、一歩踏み出すことを考えるようになっていた――。
WEBにて絶大な支持を集める、可愛らしい隣人との甘く焦れったい恋の物語、第四弾。


ついに周が陥落する第4巻。というわけで、

えんだーーーーーーーーーーーーー
元々付き合ってる以上のことをしているような気がするが、ケジメとお互いの認識というのは大事だからね。
4巻も3巻に続き攻め攻め真昼さんに対してヘタレ続ける周の図。
じれったさが両片想いの醍醐味で実際それを楽しんでいるのだけど、周のピュアさとヘタレ具合には生温かい視線を通り越して呆れが入っていたので「おめでとう」よりも「やっとか」という思いの方が強いかな。ここまで「あなた“だけ”が好きです」とアピールされても自信が持てないとか。傍にいる樹と優太の気分を前回以上に味わった。これは背中の一つや二つ蹴りたくなりますわ。
まあ、そのヘタレのおかげで可愛い真昼を何度も何種類も読めているのだけど。
今回のハイライトは、何と言っても膝枕+耳かきでしょう。男のロマンだね。真昼個人での可愛さでは、攻めが行き過ぎて自分のキャパを超えてしまって震える/隠れる姿。やっぱり赤面ヒロインって最高ですよね?
と、周のヘタレ具合ばかり強調すると真昼さんに怒られそうなので良いところを一つ。
その真面目さは好ましい。駄目人間駄目人間言っている割には、勉強はより真面目に取り組み、体力作りを初めて、一人の昼食をインスタントで済まさないで自作すると、どんどん真人間になっている。心の安定と芽生える向上心に、周にとってもいい出会いで、周が真昼をどれだけ大事に思っているかが感じられて嬉しい。
今回も甘くて可愛くて最高だった。
両片想いから両想いへ。次から甘さ倍増ですね。楽しみです!


今回のベストショットは餌付けされてる真昼さん(229頁)