いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ソードアート・オンライン プログレッシブ7」川原礫(電撃文庫)

かつて、ベータテスターの半数が脱落したといわれるアインクラッド第七層。そこでプレイヤーたちを待ち受けるのは巨大カジノと――。
「…………失ったよ、全てを」
ベータ時代のキリトが全財産を失った《モンスター闘技場》だった。情報屋のアルゴに誘われ、闘技場に仕掛けられた不正を探るキリトとアスナは、いつしかカジノの暗部へと足を踏み入れていく。
いっぽう、《エルフ戦争クエスト》もまた急展開を迎えていた。キズメルと合流するため、ダークエルフの拠点《ハリン樹宮》を目指すキリトたちを、あまたの危機が襲う――!


カジノだ!ビーチだ!な第七層前編。真面目で倹約家なアスナさんの監視付きなので、どちらも楽しめそうにないけれど。 
まさに“前編”な内容だった。
アルゴに巻き込まれたカジノ絡みのクエストと、ダークエルフのクエストの第七層分、どちらもスタートして初めのお使いが終わったくらいまでで、話の核心に辿り着くにはもう少しかかりそう。それにPK集団もキリトが疑心暗鬼に囚われているだけで、まだ影も形も出てきていないので、後編は分厚くなる予感。特にカジノのクエストは拗れそう。共同経営者が片方だけイカサマしてるなんて、まあないよね。
そんな中で見どころはかわいいアスナ
触手プレイも捨てがたいが、今回の一番は「眠れないの」イベントでしょう。普段はまだまだ警戒心が強いのに、時々無防備になるからズルい。
それにしても、最近のアルゴの存在感が増し方が凄い。
間に本編ユナイタル・リングがはさまっている所為も多分にあるが、アルゴが傍にいることに違和感がなくなっている。むしろ一緒にいるのが当たり前になっているような。もう三人でパーティ組んじゃえばいいのに。老成して仙人みたいな本編キリト氏と違って、こちらの中二男子キリトくんにはお姉さん二人の相手は荷が重いだろうけど。
ところで最後、女性陣の入浴シーンがないのはバグですか? 次回、クエスト報酬でビーチ解放からの水着回、期待してます!