いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ロクでなし魔術講師と追想日誌8」羊太郎(富士見ファンタジア文庫)

フェジテのみんなが不在になって……ルミアとグレン、2人きりの同居生活!?―『もしもいつかの結婚生活』。高値で売れる魔術素材を巡って、グレンとハーレイのバトルが再び?―『キノコ狩りの黙示録』。小説を執筆するために、システィーナが大奮闘!?―『貴女に捧ぐ物語』。システィーナやリィエルが、あのへっぽこ魔導探偵の助手に就任!?―『魔導探偵ロザリーの事件簿・虚栄編』。そして――
グレンがアルザーノの教師になる3年前……フィーベル家で発生したルミア誘拐事件! グレンとルミアの初めての出会いが、ついに描かれる!


コメディ四編+本編に繋がる過去エピソードのロクでなし短編集第8弾。
ルミアに始まりルミアに終わるルミア派歓喜の短編集。真ん中三つもルミアメインだったらもっと嬉しかったけど(欲張り)



もしもいつかの結婚生活
内容:セリカ、システィ、リィエル不在でルミアとグレンの同棲生活。
親公認新婚生活予行練習キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
これは勝ち確!……だったらいいなあ(ルミア派の切なる願い)
9ページの挿絵が神だった。
セリカはともかくイヴは邪魔すんなよ。それでなくても幸薄ヒロインなんだから、こういう時くらい少しでも長くルミアに良い思いをさせてあげて。


キノコ狩りの黙示録
内容:バイトで時季外れのレアキノコ狩りへ。現地であった依頼者は?
間違って毒キノコ食べて三人娘とイチャコラする定番のラブコメかと思いきや、グレンとハーなんとか先輩が息の合ったコンビプレーを見せる痛快魔法アクションだった。コメディはド定番が多いこのシリーズでは珍しい変化球。予想を裏切ってくれたところを含めて面白かった。
ハーなんとか先輩超有能なのに、作者までハーなんとか扱いなのか(^^;


貴女に捧ぐ物語
内容:ワナビ=システィーナ、ファンが出来る
催眠術かけてあれやこれや……システィーナさん、流石にそれはヒロインとしてどうなの?w
評価シートの容赦のなさに笑った。


魔導探偵ロザリーの事件簿・虚栄編
内容:怪盗Qvs魔導探偵ロザリー
寄生探偵ロザリーはグレンと三人娘の反応を楽しむ話だと思っているので、周りがあまり目立たない今回は面白くなかった。
次回、学院長がどんな難題を吹っ掛けて来るかは楽しみ。


再び会うその日まで
内容:攫われたルミアと、救出に来たグレン。初めての出会い。
プチやさぐれルミアもかわいい(そういう趣旨の話じゃない)
自暴自棄になっているところに、愚直に助けてくれて不器用でも真摯な言葉をかけてもらったら、そりゃあ惚れますわ。
ルミアのあの性格の一端は、グレンが形作ったものだと思うと切ないような、嬉しいような複雑な気持ち。