いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「異世界転移、地雷付き。3」いつきみずほ(ドラゴンノベルス)

ついに家を建てます! 痛快・のんびり異世界開拓ライフ、第3弾!
ついにラファンの街に家を持つことにしたトーヤたち。とはいえ今日も金策に奔走していた。そんな中、ギルドで割のいい薬草採取の依頼を受けることに。併せて、これまた高額な対価がもらえる売れるマジックキノコ採取や、グレートサラマンダー捕獲も目指す。しかし、もちろんそんなに都合よくいくはずもなく……。開拓ライフをのんびり過ごす夢の実現は、まだ当分先のようで……。


オークで金策始めましたな3巻。
【悲報】オーク、弱い。
戦闘に盛り上がりを求めるシリーズではないし、強敵との戦いは避けるのがハルカたちらしさなので弱いことは別にいいのだけど、仕事も生活も工夫して異世界を生きている彼らの、その工夫が見られるくらいの強さは欲しかったというのが本音。
まあ、3巻のメインコンテンツはマジックバックだからいいか。
分業制で補い合うの彼らのパーティーらしい一品。特にハルカとナオの幼馴染み共同作業ってのいい。基本ナオ視点で進む物語なので、ハルカの気持ちは解らないけれど、内心うっきうきでやってるんだろうと想像するとニヤニヤ度が高い。
あとは、ある意味専属鍛冶職人となるクラスメイト・トミーのサイドストーリー。
挿絵がショタドワーフを騙そうとする詐欺師獣人の図にしか見えない件。これから幾度となく無理難題を吹っ掛けられることを考えると、あながち間違いでもないのが怖いw
書き下ろしサイドストーリーは普通の冒険者になったクラスメイトの話。
初手で異世界もの定番の金稼ぎ術をことごとく潰してくる辺りがこの作品らしくて好き。
女の子とお近づきになりたいのに、運を人の良いオジサンたちと安全に全振りしてしまった彼に果たして出会いはあるのか。