いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「異世界のんびり農家 11」内藤騎之介(KADOKAWA/enterbrain)

ルフレート一行の訪れで、魔王国の王都が震える!
村を順調に拡張していたある日、やってきたのはギラルの奥さん、グーロンデ。グーロンデは《神の敵》と呼ばれるほど、この世界の歴史に大きく絡む存在だという……。彼女が村にやってきた理由はいったい!?
一方、ヒラクの元を離れ、学園生活のスタートを切ったアルフレート、ウルザ、ティゼルの三人。寂しがる父親とザブトンをよそに、三人は新しい生活に心を躍らせる!


(本人は)のんびり(なつもり)スローライフ異世界譚、新キャラ多すぎぃ!な第11弾。
まあ、半分以上はシールの嫁さんなんだけど。
というわけで、村の初期からいる獣人族三人が結婚し、村長の子供たちが王都の学園へ旅立つ、“巣立ち”の巻。
一巻で数年サクサク進む話ではあるのだが、お漏らししてたあの幼児たちがもう結婚か。そりゃあラムリアス母さんも酒の一斗や二斗飲みたくなるってもんだ。←この書き下ろしエピソードがとても良かった。
素直に祝福出来て羨ましいと思えるのがブロンだけなのは村に生きる者の宿命・・・かな? 金銀二人は強く生きて!
もう一つの巣立ち、アルフレートたちの方は、
ティゼルちゃん、こんなに立派に育ってしまって(白目)
天使族のティア世代は真面目な常識派(当村比)が多いのに、どうしてこうなった。キャラが濃すぎるおばあ様たちの悪影響か、真面目ゆえに影が薄い親の世代を反面教師してしまったのか。過激派幼女スアルロウにゴージャス天使ラズマリア、新しく来たばあ様たちも濃くて、この巻でもばあ様たちに食われてたからなあ。「やーい、神人族ぅ」の煽り文句ホント好きw
あと一人、忘れちゃいけないのがグーロンデ。彼女も怪我を治して巣から出たから、ある意味巣立ちか。
我の強いタイプの女性陣が多い中、貴重なおっとり美人枠。夫や娘との仲良しエピソードに癒される……過去の罪状には目を瞑りつつ
次巻はティゼル無双の続きからかな。


最後に一言。
アルくん! お父さんに採ったキノコを見せるのはいいがその位置は危険だ!