いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ソードアート・オンライン26 ユナイタル・リング V」川原礫(電撃文庫)

「キリトさま……アスナさま……アリスさま。……お帰りなさいませ」
セントラル・カセドラル八十階《雲上庭園》。そこでキリトたちを待っていたのは、懐かしい人々との再会だった。
彼女たちを目覚めさせるため、そして《アンダーワールド》に迫る悪意の正体を突き止めるため、キリトは策謀渦巻く惑星アドミナへと飛ぶ。
そのころ、《ユナイタル・リング》世界ではシノンシリカたちにより、フィールドボス攻略戦の幕が切って落とされていた。キリトとアスナ、アリスという主戦力を欠きながらも善戦する一同だが、戦いは熾烈さを増していき――。


【祝】シリカ大活躍!
メインの三人が不在の中で光ったのがシリカ。新たなテイムモンスターとNPCの好感度の高さ、そして本人の一生懸命さと健気さ。シリカのいい所が存分に出ていた。
未だ裏表紙芸人から抜け出せないリズとはずいぶん差が付いてしまったな。それと出番ワンシーン+裏表紙に回ってしまったリーファの今後が心配だ。
と、要所のシーンだけを抜き出せば良いところがあったのだけど、、、
今回、SAO過去34巻(26+8)の中で最も読み難くく、最も楽しくなかった。
アンダーワールド》のキリト達の様子と、《ユナイタル・リング》のシノンシリカ達の冒険が交互に書かれるのだが、片方の話が盛り上がってきたところでもう一つの方へ切り替わってしまうので、物語に入り難いというか、気持ちを乗せ難いというか。盛り上がっては切れ、盛り上がっては切れを繰り返されては高揚感はなくなり、萎える。後半は淡々と事実だけ追う作業になってしまっていた。先が気になるところでCMを入れるTV業界の悪しき風習に似たものを感じた。あれホント嫌い。視る気なくす。
なんで半々に分けないで交互にしてしまったんだろ。同時進行のライブ感を出したかったんだろうか? 大失敗だったと言わざるを得ない。
アンダーワールド》の方が一段落ついたところで続いたので、次は《ユナイタル・リング》メインになるか? とにかく《ユナイタル・リング》か《アンダーワールド》か、どちらかに専念してほしいところだ。