今年の読んだ本は
151冊(漫画雑誌等除く)でした。
減りました。がっつり減りました。
だって、どこのレーベルも右へ倣えの同じようなものしか出さないんだもの(´・ω・`)ツマンネ
ファンタジーなら、婚約破棄されたり、有能なのにパーティを追い出されたり、やり込んだゲームの中に転生したり、スローライフ(笑)したり。
現代なら、金持ちや有名人に何故か初めから惚れられていたり、惚れた相手が難病で死ぬ間際だったり、ボッチが誰かと飯食って絆されたり。
い い か げ ん に し ろ !
いったいそれで何年引っ張るつもりだ。
なろうなどの小説投稿サイトの書籍化が主流になっていることは、最低限の品質が保証できる点では悪いことではないと思ってはいる。そこに投稿するアマチュアが書きやすいように人気作を真似するのも、読んでもらう為に流行りに乗っかるのも、別に悪いことじゃない。しかし、その中からプロである編集者が、同じような作品しか拾い上げてこないことには大きな問題がある。
流行に乗っかって利益を確保しようとするのはどんな業界だってやることではあるけれど、それにしたって限度がある。
自ら流行りを作ってやろうという気概のある編集者はいないのか? 末端にはいるんだろうけど、上司や会議に握る潰されるんだろうな。きっと。
今のライトノベルは決められた枠の中でものを作る、小中学生が授業でやらされるものづくりの体験学習みたいだ。決められた枠の中で小綺麗に出来た者が褒められて、枠をはみ出してオリジナリティを出すと注意される。「なんでもあり」が最大の長所なライトノベルなのに、これでは多様性が生まれるわけもなく、それでなくても軽く下に見られがちなライトノベルにバラエティがなくなったら未来なんて無い。
出版業界が斜陽と言われて久しいが、ライトノベル・ライト文芸業界に関しては今年ほど停滞と衰退を感じた年はない。
ブログをはじめて17年、ずっとライトノベルをメインコンテンツにしてきたけど、他のコンテンツを探さないと毎日更新はもう限界だと感じている今日この頃。
と、盛大に愚痴と文句を語ってしまったところでなんですが、
今年のお気に入り、行ってみましょう
↓長いので収納↓
●今年から始まった新シリーズのお気に入り2作品
「忘れえぬ魔女の物語」宇佐楢春(GA文庫)
ループもののSF。
SFとしての評価は微妙だが、ループを経て変化していくメインの女の子二人の関係性、そこで生まれる人間ドラマの面白さは十分。それと適度な百合感がとても自分好み。
2巻から8ヵ月。次は出ないんだろうなあ……;;
「負けヒロインが多すぎる!」雨森たきび(ガガガ文庫)
平凡な少年と本命の男子に振られた少女たちの交流を描く青春ラブコメ。
恋愛ではなく友情で青春を感じさせてくれる、ラノベラブコメとしては珍しい作品。
あとは何と言ってもヒロインたちの残念さが面白い。
●今年完結した思い出の作品
「Unnamed Memory VI 名も無き物語に終焉を」古宮九時(電撃の新文芸)
時代と謎多き魔道具に翻弄された王子と魔女の正統派ファンタジー、完結。
ストーリーとしてはいい意味で、恋愛的には悪い?意味で何度も何度も予想と期待を裏切られて、その度に楽しませて/悲しませてくれる感情を揺さぶる物語だった。
同作者で同じく今年完結した『Babel』も良かったが、オスカーとティナーシャの掛け合いが大好きなので紹介はこちらで。
「おいしいベランダ。 午前10時はあなたとブランチ」竹岡葉月(富士見L文庫)
アラサー社会人と女子大生のお隣さん飯テロラブストーリー。
主人公まもりの何事にもへこたれないポジティブな性格には元気を、(主にシリーズ後半は)二人でいる時の幸せいっぱいの空気を貰えて、どんな時に読んでも笑顔になれる作品だった。
番外編はまだかしら。
「終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? 」枯野瑛(角川スニーカー文庫)
前シリーズ『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』七年、美しくも残酷な世界観と、その中で懸命に生きる少女たちの物語がついに完結。いったい何度泣かされたことか。
太平洋戦争をモチーフにした空戦仮想戦記。
一人の女の子を笑顔にする、長く絶望的な戦いに身を投じる少年の苦悩と挫折とほんのちょっとの栄光の物語。
犬村作品でやっと幼馴染みがやっと報われたw
米ソ冷戦時、宇宙開発黎明期をモチーフにしたスペースロマン。
時代に政治に技術不足に差別にといくつもの枷をかけられながら、子供の頃に見た宇宙へ、そして月への夢を諦めずに掴み取ったロマン溢れる物語だった。
アニメ? 知らない子ですね。