いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「オタク同僚と偽装結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど!2」コイル(電撃の新文芸)

同人女子とドルオタ男子の、偽装結婚から始まる楽しすぎる結婚生活、その続き。
相沢咲月はドルオタで同僚の滝本さんにプロポーズされ、無事籍を入れる。結婚式の写真も撮りすっかり新婚ムード。趣味も近くて、お互いに理解のあるふたりの打算で始めた偽装結婚は、徐々にかけがえのない本当の結婚へと変わっていって……。
超打算で結婚した咲月と、打算の顔して実は咲月がずっと好きだった滝本さんの偽装結婚――から本当の結婚になる、ふたりのオタクの話、第2弾。


イチャイチャ始めました。な、同僚との偽装結婚でシェアハウスなラブコメ第二弾。
嫌な実家帰りで、旦那・隆太が男らしい姿を見せてくれたり何度も助けてくれたりでLikeがLoveに変わった嫁・咲月と、元々咲月にベタ惚れだった隆太が晴れて両想いの関係に。
というわけで、1巻は毒親の攻撃をかわすための偽装結婚のはずが、思いがけず楽しくて毎日がハッピーという「楽しい」を前面に押し出した話だったものが、2巻は一気に甘味三倍増でイチャラブ路線にモデルチェンジ。
本当は好きだけど偽装結婚だからと遠慮がちだった隆太の方が別人か?ってくらい攻め攻めで、男らしいのにどこか可愛いらしくてニヤニヤしてしまう。自分の想いが本当の意味で叶って歯止めが利かなくなってしまったんですね、わかります。
対する咲月もグイグイくる隆太を思いの外すんなり受け入れていて、後半になるほど甘さが加速度的に増していく。
そんな甘さの増した普段の生活は、何事にも“楽しい”を見出すのが上手い咲月のおかげもあって、休日は相変わらず、さらには勤務中だって楽しそう。咲月のうっかりで会社バレするシーンがどっちも可愛くて好き。誕生日な休日は、どこぞのパンのCMかってくらい爽やかで眩しくて羨ましい。それにしても、こんなに自然に相手の喜ぶことをしたいと思い合える夫婦っていいなあ。
1巻の「楽しい」はそのままに、そこに大量の「幸せ」がプラスされたご機嫌な一冊だった。
旦那が激務でボロボロという、とんでもなく中途半端なところで続いてしまったので早く続きを。