いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「弱キャラ友崎くん Lv.10」屋久ユウキ(ガガガ文庫)

3月。日南の誕生日が近づいていた。泉の発案で、USJでの思い出旅行とサプライズパーティが企画される。チーム分けしてプレゼントを用意し、“一番日南を喜ばせたチームが勝ち”という主旨だ。俺は菊池さんと水沢の3人で、日南の好きなレトロゲームを再現することを考えるが――。
あの日、突きつけた真実。終わりを迎えた共闘関係。たとえ、日南の操るキャラクターじゃなくなったとしても。それでも、俺は……あいつを、日南葵をあきらめたくなかったから。人生攻略ラブコメ、第10巻。待望の新章開幕!!!

一年ぶりの新刊。


日南の真意と目的を暴いてしまったことで気まずい空気になり、朝の会合もなくなってしまった友崎と日南。そんな中、日南の誕生日を祝う為にUSJ旅行が計画され……な10巻。その誕生会でいつものメンバー+菊池さんで3組に分かれてのサプライズ企画をすることになり、友崎は水沢と菊池さんと組むことに。
前半の感想は「菊池さんかわいい」しかない。
サプライズ企画で一緒に行動する時間が多く人に会うことも多かったので、「彼女です(照れ)」と紹介する友崎を含めて可愛いシーンがいっぱい。
その紹介に初めは照れていたのに、次第に慣れて満足げに頷くまでに成長?する菊池さんの様子が嬉しやら微笑ましいやら。もっと堂々と彼女面していいのよ。友崎家で兄の彼女に対面したの妹と母の反応は色々ひどいwww
後半のUSJ旅行編は、彼女そっちのけで楽しむ彼氏にヤキモチを妬きたいけど、彼のやりたいことは承認してしまっているし、その相手には内面に踏み込み過ぎてしまった負目はあるしで葛藤する菊池さんの心中が察せられて苦い。
……え? 菊池さんの感想しかないって?天使だからね、仕方ないね。後半の主役は日南師匠でしたね。
友崎という戦友が離れ、一人の殻に閉じこもりそうな日南を、みんなで感謝しこれまでの行動を肯定することで、その殻を破ろうとする友崎と仲間たちのサプライズ企画(友崎以外のメンバーにはそこまでの意図はないけれど)。その効果のほどは……の結論が出そうなところで次回へ、また惨いところで切る。
次は内容を忘れる前、せめて半年くらいでお願いします。