いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結2」渡航(ガガガ文庫)

年明け、迎えた新学期。新たに書き始めた日記にでさえ、本当の気持ちを綴ることは難しい。自分のことなのに、気取ってしまったり、なんだかよそよそしかったり。大切な人の気持ちが知りたいくせに、自分のこともままならない。でも、本当は気づいている。距離が縮まれば縮まるほど、確かな想いが、この胸にはあって――。だから、これは、秘めた本当の気持ちを、言葉にして伝える物語。全世界累計1000万部突破、青春小説の金字塔「俺ガイル」もう一つの物語「結」新章突入!


結衣編2巻目は前回の続きで二年冬休み明け。正月にばったり会った事をきっかけに葉山と雪乃に、おまけに結衣にも嫌な噂が流れる。噂なんてものは無視して過ぎ去るのを待つのが一番だと頭では分かっているのに、無責任な陰口に憤り、結局火消しに回る八幡の奮闘が描かれる。
曲がったことを見過ごせない正義感。嫌だ嫌だと自分に言い訳しながらやる偽悪的な振る舞い。そんなこと言いながら自分のことは大事にしない社畜根性自己犠牲の精神。その過程で黒歴史を作りだすコミュ力の低さ。全てが実に八幡だった。
というわけで、『俺ガイル』なのでどうしたって八幡の物語なのだけど、少しはifの結衣ルートらしさが出てきたかな? 動き出すきっかけは結衣だったし、二人の時に甘いムード出てたし。
但し、ストーリー上仕方がないとはいえ、二人きりのシーンは葉山との方が多かったわけだけど。八幡は葉山好きすぎだろう。こんなに供給過多だと海老名さんが鼻血吹いて倒れそうw
オタクネタで言葉遊びする地の文の楽しさはいつも通り。
ただ、アニメ小ネタが最新のものになっていて逆に違和感。『ぼっち・ざ・ろっく』はぼっち仲間として刺さったんだろな。歌が絡むと途端にアラフィフ昭和歌謡になるのは、まあいつも通りか。
次は二年生の2月3月辺りかな? プロムとかどうするのかしら。何にせよ1年以内に出てくれることを願うばかり。それ以上空くと前巻を読み直さないと内容を思い出せないので(^^;