いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「異世界のんびり農家15」内藤騎之介(KADOKAWA/enterbrain)

“シャシャートの街”の近くで大爆発!!!!
“五ノ村”で暴れる人間の国からの密偵!
“南方大陸”での猿とゴブリン族の抗争!
それらに“大樹の村”が関わる……ことはあまりない!
村長がラーメン関連で“五ノ村”に呼ばれるぐらいのはず!


18年目の夏から秋まで。
今回は村の外の話がメイン。
魔王国と人間の国々の関係の変化と、それぞれの思惑をもって人間の国から送られてきた多くの密偵達。そして、その思惑を全てぶち壊していくラーメンの話。要するにラーメンの話。
前巻の終盤やこの巻の序盤の映画関係の話題で「文化爆弾」という言葉が使われていたが、一番の文化爆弾はラーメンだったということで。魔王国では近々、人間の国でもその内肥満と高血圧が問題になりそうだw
また、外に目を向けたことで目立っていたのが、村長の子供を含めて育ちすぎてしまった村の子供たちの活躍。
ティゼルちゃんマジ育ちすぎ。おかげで他の天使族の出番ががががgggg・・・
あとは村の外に出た先輩である金銀銅獣人族三人衆。村では最下層の丁度いい戦力なばっかりに、便利使いされてて不憫だ。特に多妻なシールくんは、、、ガンバレ!チョーガンバレ!
村内の話題で取り上げるべきトピックスは、インフェルノウルフの新入りくらいか。野生のインフェルノウルフってまだ居たのね。
その新入りくんの苦悩を含め、人も狼も上の思惑とパワーバランスに振り回される、世知辛さと哀愁を感じる回だった。‟のんびり”‟農家”ってなんだっけ?
次回は珍しく「次回へ続く」な終わり方だった、悪魔族の騒動の続きから。
それはそうと、そろそろweb版更新分に追いつきそうで先行きが不安である。