いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



第106回全国高校野球選手権大会 第11日

第一試合
智弁学園(奈良) 6-3 小松大谷(石川)

智弁学園が勝ったというよりは小松大谷が勝手に自滅した印象しかない試合。
小松大谷は3回、ノーアウト1,2塁の追加点のチャンスで、セカンドランナーがファールフライなのになぜか飛び出しており、セカンドもアウトでダブルプレー。このプレーから試合の流れがガラッと変わってしまった。
そこからは守備も攻撃もガタガタ。守備では外野手の前進してからの万歳したり、捕手は誰もいないところに投げたり、信じられないようなミスを連発。打つ方はボール球のチェンジアップをとにかく強振。7回までに12三振と相手投手を助けた。最後もノーマークなのにファーストランナーが走らなかったばかりに併殺打で試合終了。
明豊、大阪桐蔭と強豪を立て続けに破ってきたチームとは思えない試合内容だった。一つのミスで突然魔法が解けたような、そんな急な凋落ぶりに困惑している。

3回の凡ミス走塁も最後のファーストランナーも四番の子だったな。これは帰ったら説教必至。集中力がなさすぎる。



第二試合
京都国際(京都) 4-0 西日本短大付(福岡)

京都国際のエース中崎が14奪三振で完封勝利。ピンチでスライダーが冴えわたった。
打線が16安打打ちながらも残塁の山を築いていてあまりいい流れではなかったが、今日の中崎には関係なかった。
西日本短大付は初回以外ほぼ毎回ピンチの中よく守ったが、打つ方では打線が繋がらず最後までホームが遠かった。

あまり言いたかないがストライクボールが滅茶苦茶な酷い球審だった。特に高めの球のストライクボールは気分で決めているんじゃないかと思うような一貫性のなさ。
京都国際の先制点は三振だと思われた渾身のアウトローがまさかのボール判定。そこから動揺したバッテリーがミスを繰り返しての失点だったので、あれがなければ全く違う展開になっていたはず。
思った以上に実力差はあったので結果は変わらなかったとは思うが、審判の演出で試合が大きく左右されるのはモヤっとする。



第三試合
神村学園(鹿児島) 7-1 岡山学芸館(岡山)

中盤にリードを広げた神村学園が快勝。
神村学園は初回、今大会無失点の岡山学芸館の鉄壁の守りを早々に破ると、4回は連打で5回は小技を絡めて効果的に得点。ここでほぼ勝負あり。
投げては2年生の早瀬が1失点で完投。エース今村を完全休養に出来て理想の状態で準々決勝へ。
一方、岡山学芸館はここまで勝ち上がってきた投手陣と守備力は称賛に値するが、甲子園で勝ち進むにはあまりにも打力が足りなかった。



第四試合
早稲田実(西東京) 2-3x 大社(島根)(延長11回タイブレーク

見応えのある終盤戦だった。
9回裏同点後の大社サヨナラのチャンス。早実はレフトの4番石原を交代して内野5人シフトの大博打。これが見事にはまって追加点を許さず延長に。
延長に入ってからは両チームの気迫の籠った守りあい。バント絶対許すまじな内野手の猛ダッシュには鬼気迫るものを感じた。ここまで点数の気配がしないタイブレークは初めて見たかも。
最終的には前進守備の間を破るセンター前で決着がついたが、どちらが勝ってもおかしくない手に汗握る大接戦だった。ナイスゲーム。

どこだよ大社をC評価にしたスポーツ紙……5社全部だったわ(^^; 高校生の急成長は凄まじいね。