川波小暮は目覚めると、パンツ一丁だった。しかも昨夜の記憶がまるっと無い! 中学時代の同級生と遊んでいたらしく、暁月に夜のことを尋ねようとするも「へへ。おはよ、こーくん」なぜか昔の呼び方で、意味深な態度をとるばかり。もしかして……やらかした? 一方の暁月も記憶が無く、起きたらパンイチの小暮と下着姿の自分がいたという朝チュンな光景に混乱していた!
帰省中の水斗と結女に助けを求めながら、小暮はあの夜の真実を追い―― 暁月はもうこの機に関係を進めてしまおうと、小暮をムラムラさせて再告白を引き出そうとし!?
真相が明らかになるとき、幼馴染みは黒歴史《おもいで》を乗り越える!
夏休み。水斗と結女は伊里戸家実家へ帰省中。そんな時に二人の友人、川波と南に問題発生? 幼馴染み元カップルが正常な形に戻るべく奮闘する12巻。
朝起きるとパンイチの自分、部屋を出ていく女性の後ろ姿、空になったビールの缶、昨晩の記憶は……ない。混乱の極みに陥った川波が水斗に助けを求めることからラブコメ・ミステリー風味。11巻もそうだったが、他社で学園探偵ものを書いている関係で作者の中でミステリがブームなのかしら?
まあ、今回の名探偵水斗くんは相談事をだしに結女とイチャイチャするのがメインみたいなところがあったけどw 理由を付けてはイチャつきたい二人にとってはベッドイン疑惑はいいだしでしたねえ(苦笑)
一方、相談者の川波くん。同窓会でのパニックを機に自身の厄介な体質を克服する、彼にとっては人生に関わるとても大切な話だったのだけど、結果だけ見ると元鞘で、しかも傍から見ると元々納まってた鞘なので「やっとかよ」という感想が先に来てしまう。両親の「まだ付き合ってなかったのか?」も当然の反応。必死だった川波くんには悪いけど、当て馬にされた女友達の方が気の毒で同情したい気分。
ちなみに相方の南さんは変態でした(知ってた)。でも彼女も彼女で必死だったから過去の大失敗を挽回出来て良かった。
次は身近がドタバタだった裏で“仕事”が舞い込んできていた いさながメインの回になるのかな?