家族四人での平和な日常――“普通の生活”を求めて引っ越しを繰り返す相良家が、とある田舎で再会を果たしたのは……
「こうして三人だけでそろって話すのって、いつぶり?」
「二人とも、こんなおじさんになっちゃって。えらいわよ」
かつて最強の秘密軍事組織〈ミスリル〉にて、宗介と戦闘チームを組んでいたクルツとマオ(と愛娘のクララ)。しかし、そんな彼らの元に物騒なトラブルが舞い込まないハズもなく――
「やっちゃうわよ? 久々に……野郎ども、準備はいい!?」
約20年の時をこえて、伝説のチームが復活! 懐かしき友との再会と共闘――相良家は平穏な日々を手に入れられるのか!?
アラフォーになった宗介やかなめたちの姿を描いたFamily第2巻。
お二人さん、お盛んですね(^^;
仮住まいの団地でも子供たちに対して隙あらばって会話だったけど、二人きりになるとこんな感じなのか。あの二人がこんな年中発情イチャイチャバカ夫婦になるなんて。羨ましがればいいのか呆れればいいのか、何とも言えない気分だ。まあこの歳になって変にツンデレて仲違いしてるよりは良いか。仲良きことは美しきかな。
それはさておき、オールドライトノベルファンには同窓会の様な気分が味わえるこのFamilyシリーズだが、今回は前回に増して同窓会の様相。
まず始めは風間。陣内高校では宗介の数少ない友人で理解者だった彼は清く正しく?オタク道を突き進んでいた。我は強くないのに不思議と立ち回りは上手い感じが懐かしい。それにオタク適正の高い宗介の姿も懐かしい。そうそう、短編のフルメタはいつもこんなだった。
そしてお次は、
クルツキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! マオ姐さんもキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
下らない言い争いと下ネタを言い合いながら、的確にスマートに敵を殲滅していくこのやり取り。これ以上に『フルメタ』を感じさせてくれる要素はない。チームを組めるのはこれが最後だろうと宗介が考えていたり、娘・夏美が宗介にわずかな衰えを感じたり、寄る年波に哀愁を感じるところを合わせて、センチメンタルな気分に浸ってしまう。なんて最高なシリーズなんだ。
そして、最後に今度こそテッサたんが登場。出来る女な外面とポンコツで間の悪い内面、ああ間違いなく大佐殿だ。
次回、テッサ依頼とは? 美魔女と化したテッサの大ボケ活躍に期待!!