いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー (10)」佐島勤(電撃文庫)

続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(10) (電撃文庫)

四葉本家への襲撃と、大亜連合、新ソ連それぞれからの攻撃を対処して、つかの間の平穏を過ごす達也たち。
国内外から恒星炉プラント誘致の申し込みがあったりと、達也の目指す世界、魔法師が兵器ではなく、人間として生活できる世界の実現に向けて、着実に歩みを進めていた。
しかし、次なる脅威はすぐそこまで迫っている。
達也に何度も苦汁を飲まされ、復讐に燃える大亜連合軍の次の狙いは、日本の新たな『使徒一条将輝で、どうやら作戦の鍵は劉麗蕾らしく……。


表紙は一条兄妹+レイラのお出かけシーン。茜の笑顔が素敵で後ろの二人が微笑ましい、魔法科高校の劣等生史上最もほのぼのとした表紙とは裏腹に、表も裏も中身は大人たちの思惑が交錯する話。
裏の方は作者先生の暗躍好き過ぎ問題で、大亜連合も新ソ連工作員さんたちは今日も今日とて大忙し。相変わらずですね。
どの刺客もだいたいどこか抜けているのは良いんだか悪いんだか。まあ〇国やロ〇アに現実以外でもいい様にされるのは不快極まりないから、娯楽小説としては正解だろう。それに付け入るスキのない完璧な計画を立てられて、達也の介入する余地のない作戦を実行されたら、物語として成立しないしね。
それに今回は暗殺未遂やテロ行為があちこちで散発的に起こっていたので、モグラ叩きでもするように出てくる刺客を実にスマートに片付けていく四葉(主に文弥と亜夜子)と、対応が危なっかしくて解決がドラマチックになってしまう一条の対比が面白かった。
表の話の肝は恒星炉プラント誘致合戦。
こちらは、あちこちからいい条件を提示される中で、達也のちょっとした野望というか夢物語を語ったおかげで、深雪の妄想が爆発する件が面白い。流石のお兄様教の深雪さんwと笑っていたら、四葉家も乗り気な雰囲気で!? この物語の着地地点マジでキングダムなの? ……今の状態とあまり変わらない気もするな。
それと今回もう一つの衝撃が巳焼島が三宅島モチーフじゃなかったという事実。別に本物の三宅島が出てきてびっくり。
次回は深雪女王様(予定)の大魔法が炸裂するようですよ。