いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?20」手島史詞(HJ文庫)

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 20 (HJ文庫 て 02-01-20)

〈魔王〉ザガン、敗北す――マルコシアスとの激闘の果てに倒れたザガンの意識も戻らず、ザガン一派は未曽有の危機に瀕していた。そんな中、ネフテロスと聖騎士長リチャードが義兄ザガンのピンチに立ち上がる! 彼の意識を取り戻す方法を探る二人は、やがて聖剣〈カマエル〉に封じられし天使とついに邂逅する!
「お願い、カマエル。お義兄ちゃんを……ザガンを助けたいの」義妹カップルが救いの光となる、大人気ファンタジーブコメ、第20巻!


ザガン、未だ意識戻らず。ネフィのキスで一発だと思うんだけどなあ←
という半分冗談はさて置き、ザガンの意識を戻す手掛かりを探すのはネフテロスとリチャードのコンビ。但し、手掛かりを探す方はあくまで過去語りするきっかけで、二人の探索の過程で出会う人々から語られるここにいたるまでの物語がメイン。最終局面へ向けて重要人物たちのキャラクターを掘り下げる過去回想の回。
若き日のザガンとビフロンスの話に始まり、リチャードの聖剣に宿る天使・カマエルと若き日のマルコシアスの話。一旦現代に戻ってミヒャエルとシェムハザ、最後はアスモデウスとその師匠の話。
どの話もどこかで愛で力が発揮され、必ず甘酸っぱさを感じられるようになっているのは流石このシリーズ。ゴメリ婆さんに毒されてるなあw
良かったのはアスモデウスの過去編。宝石族という種族上過酷な人生なのは想像に難くなかったが、それにしても救いのない家族との別れに、死が迫れば鬼気も迫る壮絶な修行の様子。さらには新たな家族との死別。こんなん読まされたら現代での幸せを願わずにはいられないけれど、死亡フラグビンビンなのが辛い。どうにかなりませんかね、我らが魔王様。
次回は敵地突入から(たぶん)。そろそろ主役に起きてもらわないと。