投手力も守備力も打力も大きく差がない両チームの対戦は中盤までは予想通りの接戦。
勝負を分けたのは雨。
6回降雨中断後に登板した日大山形二番手本田が、ぬかるんだマウンドに足を取られて5四死球とコントロールを乱すと、7回にエラーも重なり致命的な4失点。
一方、県岐阜商の先発柴田は大きくコントロールを乱すことなく最後まで一人で投げ切った。
試合後半、投手と内野守備は相手と戦っているというより、ぬかるんだグラウンドと戦っている感じの試合になってしまったのは気の毒だった。
第二試合
北海(南北海道) 7-10 東海大熊本星翔(熊本)
両チーム二桁安打の打ち合いの試合は東海大熊本星翔が勝って甲子園初勝利。
この試合は7回表の東海大熊本星翔の攻撃、というか北海の守備。これに尽きる。まるで栄冠ナインで魔物カードを使った時のような状態にリアルでなるなんて。
先頭打者四球後のピッチャー前のバントを投手が悪送球。これで内野が浮足立ってしまったのか負の連鎖が始まる。四球の後がE→H→E→H→E→H→投手交代→H→Eと綺麗?なサンドイッチ。星翔側にもスクイズ空振りのミスがあったにも関わらずこの回6得点。
北海は星翔を上回る14安打で、試合後半は魔の7回表以外は押し気味に試合を進めていただけに、悔いが残る1イニングになった。
第三試合
高川学園(山口) 8-5 未来富山(富山)
二試合連続で両チーム二桁安打、しかも両チームにホームランが出る打撃戦は高川学園が打ち勝って3回戦一番乗り。
未来富山はエースで四番の大黒柱・江藤の不調が誤算。スピードこそ130キロ台後半がコンスタントに出ていたがコントロールが甘く、浮いた球を高川学園打線に打ち返された。
それにしても高川学園の打線が予想外に強力で驚いた。特に四番遠矢はホームランを含む3長打で5打点。がっちりした体格から繰り出される鋭いスイング。いいバッターだ。
チャンスを多く作ったのは豊橋中央。ミスも日大三の方が多かった。しかし勝ったのは日大三。これだから野球は恐ろしい。
日大三はエース近藤が文字通り要所を締めるピッチングで、失点は味方エラーの2失点だけ。自責点はゼロ。打つ方もたった4安打ながら得点した回に全てを集める高効率。ここぞの勝負強さ、集中力の高さを見せつけた。
豊橋中央は相手の倍の8安打を打ちながら得点はレフトが後逸した6回の2点のみ。2回と7回に満塁のチャンスがありながら攻めきれず。特に7回のノーアウト一三塁からの攻撃は、思わず下手だなあとつぶやいてしまうほどもったいない攻撃だった。内容では上回っていただけに悔やまれる敗戦になった。これが常連校と初出場校の差か。