いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「変人のサラダボウル9」平坂読(ガガガ文庫)

変人のサラダボウル (9) (ガガガ文庫 ガひ 4-23)

世界の中心、岐阜。
放浪の旅の途中、美人母娘が営む旅館の用心棒となったリヴィアのもとに、望愛たち救世グラスホッパーの面々がやってくる。仲間の力を借りて旅館の経営再建を試みるリヴィアだったが、事態は思わぬ方向に動き出す。一方、中学生にして芸能事務所の社長に就任したサラは、瞬く間に時の人となるのだった。
リヴィアとサラ、会社経営者となった二人の異世界人と、惣助、友奈、望愛、ブレンダ、アルバたちの物語が複雑に絡み合い、岐阜はまさに世界の中心であった。変わりゆく人々が織りなす群像喜劇、いよいよクライマックス突入!


自重しなくなった異世界人たちによる現代日本(主に東海地区)蹂躙、はっじまっるよー!なシリーズ9巻。
まずは前回禁欲の旅に出たリヴィアから。禁欲は予想通り爆発するための溜めだったようで、寂れた旅館の母娘を助けるという多義名分の下で大暴れ。本人の能力と気質もさることながら、部下というか信者がみんな有能だからたちが悪い。結局、旅館は買収され母娘を風○堕ちさせるという最悪の結果(本人たちは幸せそうだけど)では、ジョブが魔王になるのもさもありなん。web小説なら、旅館の一夜の文章も存在自体もBAN対象になりそうだ。もうだめだこ異世界人、早く送還しないと。
一方、社長に就任したサラは、探偵事務所の強制引っ越しの危機を、会社の者は妾の者という最強のジャイアニズム&社長パワーのこれ以上ない力技で解決。中学生ってなんだっけ? ただ、主な出番はこれだけで今回はサラ様の影は薄め。
もう一人の異世界人・怪盗アルバは、名探偵に押し上げられた友奈の友達兼ライバル兼お荷物として大活躍・・・活躍? こんな形で友奈と一蓮托生の存在に仕立ててくるとは。平坂先生はどうしてこうも友奈に厳しいのか。振られるし・・・友奈さんツヨクイキテ。
そんな相変わらずのカオスな状況の中、清く正しくラブコメしてる大人が二人。子供たちよりアラサーの方がよっぽど健全とはこれ如何に。リヴィア方面が汚れに汚れている所為もあって、より清らかに感じる。そして作者直々に泣いていいと言われた閨さんもツヨクイキテ。
今回もいつも通り滅茶苦茶、「どうしてこうなった!?」がたくさん詰まった物語で最高に面白かった。次で最後なのが残念でならない。
というわけで、話は2年飛んで次回最終回! この引きは・・・リヴィアさん、開幕早々にわからされそうw