ロッキー・ディーンが自らの命と引き換えに発動した、先史魔法文明の秘術「ギャラルホルン」。
人間が持つ破壊衝動を解き放つ、戦略級魔法に匹敵する規模の影響力を持つ魔法だ。
術者であるディーンの死後も依然として「ギャラルホルン」は猛威を振るう。一般人だけでなく魔法師もその毒牙に抗えず、混沌は拡大しつづけている。
ディーンに替わる新たな寄生先を求めた「ギャラルホルン」のデーモンが宿主として選んだのは、テロ対策として動員されていた空澤だった。
この未曽有の危機に、リーナと文弥が立ち向かう!
11巻は日立市に人の破壊衝動を解き放つ、古代の精神干渉魔法「ギャラルホルン」がぶっ放されたところからスタート。
北関東から東北まで阿鼻叫喚になったらしいのだけど、現地の様子がわかるのは暴れた警官と鎮圧に行った文弥&リーナの戦闘と、事態の収拾に珍しく女王様が出動(もちろん最強のナイト付き)した時くらいで、大事になった感じはあまりしない。
なので「ギャラルホルン」は、表紙の二人の少々予想外なカップルを成立させるための出汁に使われたように感じてしまった。ディーンとローラがあんなに苦労したのに。敵ながら同情してしまう。そんな二人には申し訳ないが、思い込んだら一直線の猪突猛進リーナは可愛かった。
そして、今回はその文弥×リーナを皮切りにあちこちでカップリングが成立する回だった。
七と十の先輩カップルは摩利の「今更!?」に100%同意。シリーズ初期からそうなりそうな感じだったから新鮮味皆無なのが悲しい。挿絵で真由美の思い浮かべている十文字が無駄に美化されているのには笑ったが。もう一組の亜夜子の相手はモブっぽい彼でいいのか? 弟との格差がががggg。
都市の暴動騒ぎが収まり、次なる敵は暴動の引き金となったディーンを日本に手引きした香港マフィア。そこの『四凶』という四天王っぽい次巻の対戦相手か・・・なんて思っていた時期が私にもありました。
相手からの挑発受けた直後に即決即断で香港入り、一晩で片付けてくる我らが魔王(達也)と配下一名(光亘)。仕事早っ! 敵さんは即落ち二コマかな? 戦闘力の面で達也の活躍を期待するのはもう無理なんだろうなあ。今回は100km超の遠距離ザオリク使ってたし、現地に行かなくても消せるって言ってるし。最後に四葉ネガキャンという地味ーな嫌がらせみたいな展開になったのも、もうこれくらいしか達也を攻撃する方法がないのだろう。
次回はパラサイト関係かな? あとがきのニュアンスからすると“続”もそろそろ佳境のようです。
