決勝戦
智弁学園(奈良) 3-7 大阪桐蔭(大阪)
決勝まで来たら負けたことがない大阪桐蔭、その勝負強さは健在だった。
大阪桐蔭が春5回目、春夏通算10回目の全国制覇。おめでとうございます。
大阪桐蔭は序盤から智弁学園のエース杉本を攻め、2回に連打で先制、3回には5番藤田の2点タイムリーと3点リード。
しかし、ここまで逆転に次ぐ逆転で勝ちあがってきた智弁学園も負けてはいない。3回裏に内安打で1点をもぎ取ると、4回にはスクイズで、6回には四番逢坂の同点ホームランで試合を振り出しに戻す。
これで勢いは智弁学園。このまま押し切るかと思ったのだが・・・。
勝負の分かれ目は7回表。大阪桐蔭がポテンヒットを皮切りにややラッキーな形でノーアウト満塁にすると、ここまでほぼ一人で投げてきた疲れか、それとも球数制限が見えてきた焦りか、智弁学園杉本のコントロールが乱れ始める。
押し出しで勝ち越し、内野ゴロの間の1点追加の後、ここまで大会通算1安打と苦しんでいた大阪桐蔭キャプテン黒川が勝利を決定付ける2点タイムリーヒット。試合を決定付けた。
大阪桐蔭もう一つの勝利の要因が、2年生の長身左腕川本の好投。今日は威力のあるストレートが高めのいいところに決まっていて、その球を軸に好調智弁学園打線相手に15奪三振3失点完投。大一番で大仕事をやってのけた。
守備に不安要素の多かった大阪桐蔭に対して、エース杉本の力量と8点差をひっくり返してきた好調な打線の智弁学園。十中八九智弁学園が勝つと思ってたが、勝負はやってみなければわからない。
高めが甘めの球審と大阪桐蔭川本の投球内容がマッチしたこと。ヒットエンドラン大好き西谷監督の采配が今日は見事にハマったこと。流石は決勝負けなしの王者、持ってますねえ。決勝10戦10勝ってなんだそりゃw
杉本君の球数制限(131球)に関しては、本人よりも大阪桐蔭打線の意識に影響していたように思う。いい球が来るまで待つ我慢と、追い込まれても出来るだけ粘るバッティング。球数を投げさせるようとする意識が大阪桐蔭打線に良い方に作用していたように感じた。
DH制が始めて導入された今大会。秋の大会まではなかった制度なだけに準備期間が少なく、上手く使えていたチームはかなり少なかった印象。下位にピッチャーの代わりに入れるだけという打順をよく見た。打線の強化よりも、むしろバッティングが得意ではないタイプの投手が、ピッチングに集中できる恩恵の方が大きかったような気がする。
そんな中、中軸に固定のDHを据えた両チームが決勝に上がってきたのはある意味必然だったのかもしれない。