いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「異世界のんびり農家20.5」内藤騎之介(KADOKAWA/enterbrain)

異世界のんびり農家 20.5

天使に吸血鬼にエルフに竜…色んな種族が農業しながら自由気ままに日々を満喫する大樹の村!そんな彼らの日常の狭間をちょっと覗き見!
こっちでは鬼人族メイドのアンvsインフェルノウルフのバトルが勃発し、あっちでは闘志を燃やすケンタウロスたちによる馬とのレースが開催!?短編集でも村はのんびり大騒ぎ!
のんびり掘って耕して! 大人気農業スローライフファンタジーのSS集・第一弾!
原作シリーズ前半の書店特典SSに加え、ここだけでしか読めない超豪華!書き下ろしエピソードも盛りだくさん!


10巻までの店舗特典SSに書き下ろしエピソードを加えたシリーズ初のSS集。
いつもとあんまり変わらなかった。というのが率直な感想。
序盤こそ村長しかいなかったり村民が少なかったりで「昔の話だ、懐かしい」って感想が出てきたのだけど、しばらくしたら村長が何か作ってる話、村長が村民たち(主に喋れない動物たち)と何かをする話、村長以外の人の日常から垣間見える村の異常性の話、とまあ大体いつもと同じ流れに。これこそ安心安定の異世界のんびり農家クオリティ。
一応、村長以外の村民の視点がやや多いのがいつもと違うところか。それとシリーズの現行では大樹の村の外の話が多いので、大半が大樹の村の話なのがちょっと嬉しい。
そんな中、最も印象深かったのはザブトンの子たちの存在感。
普段でも縁の下の力持ち(もしくはチート便利クモ)として一定の存在感はあるが、今回は大変珍しいザブトンの子視点が話があったり、挿絵に大きく登場したりといつも以上の存在感。インフェルノウルフ視点は本編でもたまに出てくるが、デーモンスパイダー視点は初めてでは? ザブトン母さんこそ真のヒロインだと思っている自分にとっては、子供たちの活躍は嬉しい。
エピソードとしては製氷皿を作ろうとして何故かたこ焼きパーティが始まる話が好き。このゆるさが溜まらない。でも、プラスチック製品は村ではやっぱり鬼門か。こういう時に割を食うのは大抵ガットの様な。山エルフだと失敗も楽しんでしまうからかな?
キャラクターではパラパラ漫画からアニメ制作を始めてしまったハイエルフのリリが印象に残った。映画撮影みたいなことまで始めたイレと手を組めばワンチャンあるか?
次巻21巻は6/30発売予定らしい。早いな。アニメがやっているうちにってことかな・・・たぶん放送終わってるけど。