いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「あんまり、社内で見せつけてくれるなよ?」

リーグチャンピオンシップ決勝第1戦 広島 3−2 G大阪
やってるのは知ってた。
広島がロスタイムで逆転!? 視たかったなあ。





トリプルスリーは野球の話です(誰に言ってんだw
突然何でそんな話題が?と思ったら流行語大賞発表されてたのね。
それすら知らんかった(^^;

「やくしょのふたり」水沢あきと(メディアワークス文庫)

やくしょのふたり (メディアワークス文庫)
やくしょのふたり (メディアワークス文庫)

矢田聡司、社会人3年目。勤めていた会社から急な出向を命じられた彼は、初日の通勤中、痴漢に間違われたところを美女に助けられる。彼女の名は鏑木彩佳。しかし、彼女は感謝する矢田が身の上を明かした瞬間、不機嫌も露わに去ってしまう。出向先の同僚として再会を果たすも変わらず彼女は不機嫌なまま…。そんな矢田の新しい職場とは、『消費者省』という商品の安全性を守るために作られた『国の役所』。矢田の新天地でのお仕事は、どうやらかなり前途多難のようで…!?


リコール隠しをテーマにした重めで社会派な小説……になるはずだった作品。
お仕事小説+恋愛ものの様相で始まったのに、どうしてこうなった。
そういえば作者、アクション入れるの大好きな人だった。そして毎度要らないと言っていた気がする。でも、ここまで派手にやってくれたらこれはこれで有りかも。社会派な二時間サスペンスドラマを視ていたはずなのに、いつの間にかハリウッドに飛んでいたくらいの勢いだもの。
IoT(Internet of Things)を使ったスパイ行為から始まる後半の流れはまさに、派手さが好きな海外ドラマか昔の日本の刑事ドラマのそれ。爆発もあるし。
おまけに主人公とヒロインの周りを固めるメンバーが個性豊かなのでキャラ小説としても楽しめて、エンタメ小説としての面白さは十分。ただ、恋愛方面だけは激ツンヒロインのデレ化が唐突で微妙かな。
作者の『不思議系上司の攻略法』のような作品を期待して買ったら、予想外の方向で面白かった。